行き当たりばったり外交

2010年10月05日 16:39

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以下読売新聞より引用

「日本は軽率」中国が不快感…民主政調副会長に

 民主党の山口壮政調副会長が先月30日に訪中し、中国外務省の日本担当幹部と会談した際、中国側が沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を巡る日本政府の対応について、「軽率だ」と不快感を伝えていたことが分かった。

 関係者が4日、明らかにした。関係者によると、中国側は山口氏に「日本は武力に訴えてでも領土問題を解決するつもりなのか」と不満を示した。小泉政権当時の2004年に中国人活動家7人が尖閣諸島に上陸した際、日本が強制退去処分としたことにも触れ、「小泉氏は靖国参拝は行ったが、自民党政権には知恵があった」とも語ったという。

(2010年10月5日08時37分 読売新聞)

以上引用終り

軽率というか、なんも考えてないからな。

「小泉氏は靖国参拝は行ったが、自民党政権には知恵があった」

小泉は抜群に喧嘩はうまかった。

靖国で中韓とギクシャクしても、大丈夫なように、日米関係を緊密(イラク派兵支持・ブッシュとの個人的信頼関係構築)にし、ロシアとも前向きな状態を保ち、多方面に問題を抱えるのを避けてきた。

中韓にしても、政治的に交流が途絶えても、経済活動は活発に行なわれ、影響を及ぼすようなことはなかった。

対して民主党政権はどうだろう?

アメリカとは普天間問題などで、溝を作り、ロシアには北方領土について強硬な発言だけを繰り返し、反発を招き、周辺の主要国と不安定な状態にあったところに、今回の漁船拘束を引き起こした。

日本の法律を犯したのだから逮捕するのは当然だが、喧嘩するには環境整備が出来ていない。

アメリカはさすがに同盟国の誼で、支持を打ち出してはくれたが、ロシアは中国と共同声明を出し、露骨に中国と共同戦線を張った。
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小泉は環境を整備して、中国ともめても政治的にも経済的にも日本にはダメージが無いようにしていた。
その小泉でさえ、尖閣諸島に中国の活動家が上陸したときは、国外退去の行政処分で済ましたのだ。

自民党は外交の基本路線として、親米を基調とした政策があり、良くも悪くも、それに沿った行動を常にとってきた。

それに対し民主党は、アジア重視の路線なんだろうが、そこには現実に裏打ちされた理念や戦略が皆無だ。

気分でアメリカと揉め、深く考えずロシアに強く出、それでいて重視しているはずの中国に、これでもかという対抗処置をとられている。

中国がこういう行動に出るということすら、掴めていなかったようだ。
重視するはずの国のことすら、よくわかっていない。

そういう場当たり的な、定見のない外交こそ、今回の問題を引き起こしたのだ。
そしてその定見の無さが、法治主義という定見まで、日本から奪い去ってしまった。

自民党や官僚機構の外交が素晴らしかったとは、言わないが、民主党のそれは外交ですらない。
国にダメージをこれ以上与える前に、退場していただくしか、道はもうない。

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コメント

  1. 慶次郎 | URL | kU3g/2a6

    Re: 行き当たりばったり外交

    過激派?一方通行だけの野郎ばかり・・・ホントの喧嘩の仕方も知らない。菅首相の話も途中で反発しようとする。阿呆だね。

  2. グリッティ | URL | l7H4TccY

    慶次郎様

    コメントありがとうございます。

    >ホントの喧嘩の仕方も知らない。

    こういうタイプは殴り方の加減も知りませんから、一歩間違えるとすぐ刃傷沙汰になります。

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