自民党再生への提言

2010年03月07日 15:43

鳩山政権の支持率が落ちてきている。

それに合わせて民主党の支持率も落ちてきてはいるのだが、自民党の支持率はほぼ横ばいで上がる気配がない。

 参照 http://www41.atwiki.jp/giinsenkyo/pages/29.html giinsenkyo @ ウィキ より

そのせいもあるのだろう。自民党内では谷垣総裁を突き上げる声が出てくるなど、騒がしくなってきている。

 参照 与謝野氏の辞任要求、「谷垣降ろし」誘発も 読売新聞より
     自民、若手の批判噴出 谷垣総裁ら執行部との懇談会で 日経ネットより

確かに執行部の力不足もあるのだろうが、総裁や執行部が変わったぐらいでは自民党への支持は戻らないと思う。
なぜこれだけ不正や失政があっても民主党への支持が自民党を超えているのか、それがわからなければ自民党の再生も政権交代も起こらないだろう。


小泉元首相は政策面では様々問題の多い人だったが、“けんか”だけは異常にうまかった。
その彼が自民党最後の総選挙での勝利を導きだしたわけだが、その要因は彼の国民が望むものへの嗅覚が抜群だったからだと思う。

国民が望むもの、それは当時も今もさほど変わってはいない。
それは端的に言えば「変化」である。

かつて小泉元首相は「抵抗勢力」という言葉を用いて総選挙を勝利に導いた。
党の中に「抵抗勢力」という守旧派を作り出し、それを打ち破るコイズミ、という絵を描いて見せた。
国民もマスコミもその話に乗った。
かくて自民党の中にいながら国民と同じ側にいると錯覚をさせることに成功した小泉元首相は大勝したのだ。

しかし、これは自民党にとって深刻な問題を内包しているということに、誰も気がつかなかった。おそらく小泉元首相以外は。
自民党の中に守旧派を作り出し、自民党対自民党という倒錯した図を作り出さねばならないほど、自民党は国民にとって古臭い終わった政党という意識がすでにあったということになる。

やがてコイスミ改革というショーは終わり、安倍政権に引き継がれた。
安倍元首相自体が小泉元首相の流れをくむ人物と国民に見られていたので、当面は高い支持率を維持できていた。
しかし、その印象が時ともに薄らぐにつれ、マスコミが生来の性質を見せ始めた。
それは「反体制」という業のようなものだ。

本来マスコミは「反体制」であるべきだし、それは良いのだが、日本のそれは度を超している。
これは反日教育やGHQが原因だと思うが長くなるので別の機会にゆずるとして、ともあれ日本もマスコミはなんでもかんでも政府批判に結びつける。

この手法で安倍政権は連日たたかれまくり、小泉政権より格段に改革を進めていた安倍政権は倒れる。
このパターンはその後の福田、麻生政権も概ね同様である。

マスコミ、国民とも「反体制」であることが良いと勘違いしている人が大多数のため、体制の象徴である政府与党は「反体制」の格好の的である。
それでもこれまでは高度経済成長など国民生活が発展向上してきていたから、自民党政権を崩壊させるほど負けさせることはなかった。
しかし、経済が停滞し、国民の中に閉塞感が充満してきても、あいも変わらず自民党が同じ政治手法で政治をしている。
一度は自浄作用を期待してコイズミに投票してみたが、結局変わり映えしない。
こうなったらいっそ民主党という新しい党に入れてみるか、もう自民党には飽き飽きした、というのが国民の心理ではないか。

そこに民主党の政策がどうのこうのというものはない。
自民党には古臭い変化のない政党というレッテルがもうこびりついている。それを選ぶという選択肢はあり得ないのだ。

民主党は今、これまでの自民党体制、および官僚制を、かつてコイズミが用いたように“守旧派”として敵対勢力にし、まるで野党のような言動をしている。
たまたまだろうが、これは戦略としては正解だ。
国民は民主党がこちらの側にいると錯覚している。

だから民主党に支持率はなかなか落ちないのだ。

これから自民党がとる戦略は2つあると思う。

1つは、民主党を自民党のレベルまで落とすこと。
民主党に体制側の印象をつけるようにすることで、民主党の最大の長所、清新さを失わせ、低いレベルでの泥仕合に持ち込む。
どちらも「変化」を期待できるかどうか、という点で大して変わらない印象になれば、実績のある自民党の方が若干ましに見えるだろう。

2つめは、自民党自体が変わったという印象を国民に持たせること。
これは党首はもちろん30~40代の若手、その脇を固める人も概ねその世代にする。
党名自体も変化させるぐらいの思い切った行動が必要だろう。

政党は政策で争うのが本来だが、残念ながら今の日本ではイメージの方が100倍も重要。
たぶんイメージ戦略の意味すらわからない世代では党勢回復は望めない。
その意味でも世代が変わらねば自民党の再生はあり得ないと思う。

でも結局流れで1つ目の方に進んでいきそうだな。
その時にもし、小泉元首相のような“けんか”上手がいれば新党を興して大勝するだろうね。

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コメント

  1. 古田慶次郎 | URL | kU3g/2a6

    Re: 自民党再生への提言

    本当には民主党は「旧田中派」の残党と社会党の日和見連中の塊、斬新な所は現状では何もないのです。
    仕分けショーを見せられ、官僚の上に依存しながら脱官僚?自治労・公労・連合・日教組も官僚の端くれでしょう。

    自民党は現実を国民に知らせる努力と自民党の「綱領」を再確認し、それに同調できない議員は他党に代わる事を勧める位の気持ちを党議員がもたないと無理でしょう。綱領も無い民主党は「政党」とは呼ばないのです。

    子供手当・農民手当・道路無料化全て後日の「子供達」の負担、極端な事を言えば「子供を担保に大人が借金をする」付けは子供が払う?無茶苦茶な事をやってる事を明らかにするべきです。

  2. 通りすがりさん | URL | -

    Re: 自民党再生への提言

    安倍政権がマスコミに叩かれたのは「美しい国」というスローガンの裏にある
    軍国主義・全体主義・国粋主義への回帰路線が危険と映ったから。
    教育基本法の改正や防衛庁の省昇格、国民投票法などがその最たる例。
    強行採決の乱発はさすがにひどすぎた。

  3. グリッティ | URL | l7H4TccY

    皆様コメントありがとうございます。

    古田慶次郎様
    >それに同調できない議員は他党に代わる事を勧める位の気持ちを党議員がもたないと無理でしょう。

    ある程度の純血化は必要でしょうね。

    >極端な事を言えば「子供を担保に大人が借金をする」付けは子供が払う?無茶苦茶な事をやってる事を明らかにするべきです。

    こどものためという名目の政策で子供に借金を残す施策ですからね~


    2のコメ主様
    あの程度で軍国主義?全体主義?国粋主義?
    じゃあ世界は軍事政権ばかりですよ。

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