護衛艦派遣反対論

2009年03月15日 13:43

ソマリア沖の海賊対策として、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」が14日午後、広島県の呉基地を出港した。
遥か一万2千キロ、日本の軍艦がソマリア近海まで行くのは、第一次大戦の第2特務艦隊以来だろう。
 関連記事  知られざる帝国海軍の地中海遠征
さまざまな困難があると思うが、通商の安全のため、頑張ってほしい。

さて、この件ではサヨク系マスコミなどから、彼らならではの特徴的な反対論がいくつか見受けられた。
他の問題でも同じような論を使っているので、ここで検証してみたい。

例①
琉球新報社説より
国会論議も経ないまま、見切り発車的な自衛隊の海外派遣は、容認できない。拙速というべきだ。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-141707-storytopic-11.html

良く使われる手です。
議論を経ていない、というとき、たいてい彼らはどんな議論がなされてても、もともと同意する気がないので、時間の無駄なだけである。
そんな議論に巻き込まれたら、永遠に護衛艦は派遣できなくなってしまう。
その間も日本の船舶含め、海上の安全は脅かされ続けるのです。
議論が人を救いますか?

例②
北海道新聞社説より
最大の焦点は武器使用基準の緩和である。
 従来、海外における自衛隊の武器使用は正当防衛か緊急避難の場合に限られてきた。憲法が禁じる海外での武力行使につながらないよう厳しい枠がはめられていたのだ。

中略

自衛隊が戦後初めて海外で人を殺傷する事態が現実のものとなる。「警察活動」だからといって、平和憲法の理念にかなうと言えるだろうか。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/152974.html

やたらと加害、つまり自衛官が発砲して相手(海賊)が傷つくこと、を主張するが、被害、つまり自衛官が傷つくこと、は考えない。
平和憲法を持ち出すなら、海賊と自衛官、どちらが平和を守ろうとしているのか、少し考えればわかると思うが。
国の方針で、任務に赴く自衛官の安全を考えれば、武器使用基準は緩和されて当然。

例③
琉球新報社説より
武力行使だけがその解決法ではない。内戦状態の続くソマリアへの外交、経済支援も視野に入れるべきだ。国会での徹底した審議を強く求めたい。

武力ではなく日本なりの貢献、聞こえはいいのですが、具体的にどうするのですかね?
1992年4月 国連ソマリア活動、米を中心とする統一タスクフォースが活動開始
1995年3月 国連ソマリア活動が、武装勢力間の抗争、武装勢力の激しい抵抗により完全撤退

外務省HPより http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/somali/data.html

米軍も含む国連他国籍軍ですら逃げ出した内戦状態の国に外交や経済の支援でどうできると?
ほんと世界中がその方法教えてほしいと思ってるよ、知ってるならね(笑)

総じて言えることは、現実を見ていないということ。
軍事についてすべてを否定的にしかとらえられないことと、戦前の視野の狭い国粋主義とは、カードの表裏でしかない。
現在左寄りといわれる朝日新聞や毎日新聞が、戦前戦中、一番戦争を煽っていたように。
教条的な固定観念が国を滅ぼすのだ。
戦前を教訓にするというのなら、現実に則した対応をするのが正しい在り方ではないだろうか?

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コメント

  1. カラヤ2 | URL | -

    Re: 護衛艦派遣反対論

     政治の無能による法律の不備を、現場の血で補うことにならないよう祈ります。
     国の命令で行くのですから、政府あげて支援していただきたい。

  2. グリッティ | URL | l7H4TccY

    カラヤ2さん

    コメントいつもありがとうございます。

    全くそう通りですね。
    国民の支持も過半数を超えているそうですから、これでも足を引っ張るようなまねをする党やマスコミは、海賊ならぬ国賊です。

  3. 北の熊 | URL | -

    Re: 憲法9条の破綻

    国際貢献のもと出撃(あえてこう表現します)した自衛官の生命を守ることができない憲法9条は破綻しています。
    何故なら海賊や悪しき国家には憲法9条があろうとなかろうと関係ありません。
    彼らは野蛮な任務を遂行するだけですから。
    国民(自衛官含む)の生命と財産を守ることのできない憲法は有名無実であります。

  4. カロン | URL | -

    Re: 護衛艦派遣反対論

    削除される可能性があった上でコメントさせてもらうと
    派遣は手段として必要だと思うが、それは対処策に過ぎない。解決策はソフトパワーであって、対処策・解決策の両輪で対応するべき・・・というのが見解ではある。

    次に
    >米軍も含む国連他国籍軍ですら逃げ出した内戦状態の国に外交や経済の支援でどうできると?
    ほんと世界中がその方法教えてほしいと思ってるよ、知ってるならね(笑)

    ということならば、事例はある。
    ベトナムと韓国である。冷静に考えてみれば、両国は国際社会から放置されながらも、ソフトパワーによって現在でも国体を維持している。他にも南アフリカという事例も適例である。南アフリカはソフトパワーによって核兵器の放棄まで至った事例であることを忘れてはならない。もっとも、成功例は地政学的に恵まれた環境であったからこそであって、失敗例が多いのは言うまでもない。
    しかし、成功例は、核放棄まで実現させていることを忘れてはならないだろう。

    むしろ、ルワンダ・ソマリア・イエメンなどの武力ではどうにもならない事例・対処策に過ぎない事例での軍事力の行使の方法を精査するのが、建設的な議論と言えるだろう。

  5. グリッティ | URL | l7H4TccY

    北の熊さん

    コメントありがとうございます。

    >国民(自衛官含む)の生命と財産を守ることのできない憲法は有名無実であります。

    日本国民じゃなくて何か別のものを守ってるのでしょう。
    日本人に危害を加えるような何かをね。

  6. グリッティ | URL | l7H4TccY

    カロンさん

    コメントありがとうございます。

    >削除される可能性があった上でコメントさせてもらうと

    えー私はスパム以外は削除しませんよ。賛成反対いずれにしても耳を傾けます。自分が正しいとは思っていないので。

    >解決策はソフトパワーであって、対処策・解決策の両輪で対応するべき

    それには異論ございません。

    >ベトナムと韓国である。冷静に考えてみれば、両国は国際社会から放置されながらも、ソフトパワーによって現在でも国体を維持している。

    ベトナムと韓国が国際社会から放置されらというのがどこを指して仰っているのか分かりませんが、両国とも東西冷戦のイデオロギー対立の時代にあって、ベトナムは共産陣営(ソビエト)、韓国は自由主義陣営(主にアメリカ)の強力な後押しがあって、今があるのではないですか?
    もちろんそれぞれの国民も努力したと思いますが。

    良くも悪くもイデオロギーが無くなり、タガが外れて世界は不安定化し、テロリズムが幅を利かす状況にあるのでは?
    そういう国際社会の中にあって、介入するイデオロギー的動機が無くなったため、内戦が長引き収拾もつかないのではないでしょうか?

    南アの件は深く知りませんが、先ほども申し上げたようにソフトパワーは否定しません。
    しかし、混迷するソマリアで深くコミットする動機を持つ国がない以上、ソフトパワーをふるう土壌を、対症療法(軍事力)で切り開く必要があるのではないでしょうか?

    今一度国際的スキームで治安を取り戻すのが先決だと思います。

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