グルジア紛争の損得

2008年08月18日 12:55

グルジア紛争は一応の停戦をみたようだが、果たしてなぜ、何のために引き起こされたのか?

それを考える傍証として、だれが得をしたのかを考えてみる。

-グルジア政府-
紛争の発端はグルジアからの侵攻といわれている。
もともと実効支配の及んでいなかった南オセチアに侵攻して、結果追い返され、今もまだロシア軍の脅威を受けている。
国土や人的な被害を受けているし、戦費も掛かり、得たものはなにもない。

-ロシア-
南オセチアからグルジア軍を掃討したものの、それ以上の侵攻は欧米の抵抗にあい、難しい。
南オセチアはもともとロシアが管理していた地域なので現状維持。
反露のサーカシビリ政権を打倒することもできず、戦前から若干の+αがせいぜい。
軍を動かした見返りとしては少なすぎる。

-アメリカ-
友好国グルジアをバックアップする手際が悪く、アメリカ威信は揺らいだ。
しかし、結果としてロシアの脅威を演出し、ポーランドとミサイル防衛(MD)交渉が急転直下妥結した。
参照 グルジア紛争がMD合意を後押し 産経新聞より

今後も、東欧諸国や、旧ソ連の諸国がなだれをうってミサイル防衛やNATOへの加盟に動くだろう。
アメリカの世界戦略上、また軍需産業にとっても今回の紛争はメリットがあった。
損得勘定から考えるとグルジア・サーカシビリ政権を捨石にして、アメリカの戦略を進めたと考えるのが妥当だろう。

ただロシアの強烈な反発を招き、米ロ冷戦の再燃になることは懸念されるが・・・
参照 ポーランドを核攻撃の標的に=MD配備合意に反発−ロシア軍 時事通信
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