安倍元首相の青臭さ

2007年09月16日 19:18

政治は魑魅魍魎の住む世界である。どんな高邁な思想信条を持っていても、実現するにはあらゆる手練手管を使って闘争する必要がある。

よって青年のような理想をもっていても、どろどろとした現実と対していかなければ、政治信条は実現できないのである。

残念ながら安倍元首相は、志は高く掲げていたが、地べたを這いずる低次元のスキャンダルに足を捕られ、退陣を余儀なくされた。

お坊ちゃまなどといわれていたが、要は“青臭かった”のである。

志を実現する政治力を携えて再起してほしいと思う。


それにしても、マスメディアの安倍バッシングはすさまじかった。

これほどのバッシングを受けるのは、過去の例では、首相本人にスキャンダルがあるか、増税などの生活を直撃する政策を実行しようとした場合のみではないか。

安倍氏にはそのどちらもない。

敢えて言わしてもらえば、くだらない政治と金の話や閣僚の失言ぐらいのものだ。

その程度のことで、なぜここまでバッシングされなければならないのだろうか。

負けず劣らずのことが野党で判明しても、きわめて扱いは小さい。明らかに不自然である。

安倍氏が、その青臭さゆえに理想に向かって突き進む姿に危機感を感じた勢力が、マスコミの後ろで糸を引いていたに違いない。

戦後レジームの脱却をされては困るある勢力、日本に侵略、植民地支配という十字架を永遠に背負い続けてほしい国が、その国に媚びる政治家やマスコミを動かして、参議院選挙での自民党敗北、安倍退陣のシナリオを完成させたのである。

「安倍はやめて当然」などといっている日本人はまさにピエロだ。

踊らされていることすら気づかず、悦に入っている。

いいかげん気づかなければならない。日本人が日本の足を引っ張ってどうするのだ。


青臭くても安倍氏は国を純粋に思い、全身全霊を懸けて働いたのだ。

それを批判する権利は真に国を憂う人にしか与えられていない。
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