2014年05月29日 08:48

解釈改憲はおかしい!変えるのなら正々堂々と憲法改正しろ!なんていう集団的自衛権の議論を聞いていると、日本国憲法って「聖書」みたいなもんだなって最近思うわけです。
聖書には、旧約の天地創造からはじまってアダムとイブの逸話やノアの方舟なんてエピソードがあって、新約にはイエスの奇跡なんかが載っているわけですよ。
聖書に対して原理主義的な人は、「これらは実際に起こったことだ。アダムとイブは禁断の実を食べたし、イエスは水を葡萄酒にかえた」と考えているわけです。
これは憲法の条文を一言一句そのまま実行すべきだって言うのと同じ。
憲法9条なら自衛隊の存在そのものが違憲だし、自衛戦争ですらもってのほか。
聖書の表現はその裏に何らかの暗喩や意図があると考えるのが解釈派。
ノアの方舟はおごった人類への警鐘だし、イエスが病人を治したのは信仰の力だ、という解釈になるわけです。
これは憲法を解釈で現実に合わせてきた派と同じで、戦力を保持しないと言っても自衛権は認められているっしょ、私学は税金で援助してはいけないことになっているけど、昨今の状況から援助すべきっしょ、てことで修正をかけてきたわけです。
なんでこうなるかっていうと
改正できる「日本国憲法」を、書き換えることなんて不可能な「聖書」と同列に扱ってきたからですね。
聖母マリアは処女懐胎していない、そんなことはあり得ないから誰かと○ッチした、なんて風に「聖書」を書き換えよう、と言ったら袋叩きに合うでしょう、憲法を変えるという話もそんな感じです。
憲法を変えたら日本が滅ぶくらいの勢いですから、まさに“信仰”です
憲法9条教です。
ですから、解釈改憲派は、その信仰の対象を奪うようなマネはしない優しい人たちなんです(笑)
9条教徒の人たちは解釈改憲に理解を示しておかないと、聖典が書き換えられる日がはやくなりますよ。老婆心ながら忠告しておきます。
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