安倍元首相の信義

2008年05月08日 22:10

以下産経新聞より引用

「無事釈放を…」安倍前首相発言で緊張走る 主席と歴代首相との朝食会
2008.5.8 18:28

朝食会
朝食会に臨む(左から)海部元首相、森元首相、中国の胡錦濤国家主席、中曽根元首相、安倍前首相=8日午前、東京都内のホテル 

 中国の胡錦濤国家主席と中曽根康弘、海部俊樹、森喜朗、安倍晋三の歴代首相4人との朝食会が8日朝、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた。89歳と最年長の中曽根氏が主宰し、和やかな友好ムードが演出されたが、安倍氏が中国側が神経をとがらせているチベットやウイグルの人権問題を指摘したことで、一時緊迫する場面もあった。出席者らの証言から、その様子を再現する。

 朝食会は午前8時からの約1時間で、会場の日本料理屋入り口では中曽根氏らが出迎えた。計6回の靖国神社参拝をめぐり、中国側と対立した小泉純一郎元首相は「おれが行ったら、胡主席は来ないんじゃないか」と周囲に漏らしており、姿を見せなかった。

中略

 こうした会場の「緩い空気」(出席者)が一変したのは、続いて安倍氏がこう発言してからだ。

 「お互い国が違うので、利益がぶつかることもあるが、戦略的互恵関係の構築に向け、相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ」

 これは、小泉氏の靖国参拝をめぐり中国側が首脳交流を途絶えさせたことを暗に批判したものだった。安倍氏はその上で、「チベットの人権状況を憂慮している。五輪開催によって、チベットの人権状況がよくなるのだという結果を生み出さなければならない」と指摘した。

 会場には緊張感が走り、出席者はみな一様に黙り込んだが、安倍氏はさらにウイグル問題にも言及した。東大に留学中の平成10年の一時帰国中、国家分裂を扇動したとして中国に逮捕されたトフティ・テュニヤズさんについて「彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放されることを希望する」と求めたのだ。

 「私はその件は知らないので、正しい法執行が行われているか調べる」

 胡主席は、こう返答したが、チベット問題については触れようとしなかった。

中略

 朝食会での安倍晋三前首相の発言要旨は次の通り。

 戦略的互恵関係の構築に向け。相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ。国が違えば利益がぶつかることがあるが、お互いの安定的関係が両国に利益をもたらすのが戦略的互恵関係だ。問題があるからこそ、首脳が会わなければならない。

 私が小学生のころに日本で東京五輪があった。そのときの高揚感、世界に認められたという達成感は日本に対する誇りにつながった。中国も今、そういうムードにあるのだろう。その中で、チベットの人権問題について憂慮している。ダライ・ラマ側との対話再開は評価するが、同時に、五輪開催によってチベットの人権状況がよくなったという結果を生み出さなければならない。そうなることを強く望んでいる。

 これはチベットではなくウイグルの件だが、日本の東大に留学していたトフティ・テュニヤズさんが、研究のため中国に一時帰国した際に逮捕され、11年が経過している。彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放され、日本に帰ってくることを希望する。


以上引用終わり

先日拙ブログでも取り上げた“トフティ・テュニヤズさん”のことについて安倍元首相が取り上げてくれた。
記事はこちら →東トルキスタンに平和と自由を

信義に篤いとはこういうことだろう。

安倍元首相が拉致被害者に信頼されているのもうなずける。

友好ムードの演出も結構だが、本来政治家は何をしなければならないか、それを教えてくれる。

日本人にとって、世界の人にとって何が大事で、それを代弁してくれるか。
それが政治家の価値のひとつではないか。

そしてそういう政治家こそ、相手も敬意を払うものだ。

おべっかばかり使ってもバカにされるだけ。

五輪開催によってチベットの人権状況がよくなったという結果を生み出さなければならない。そうなることを強く望んでいる。」

日本の東大に留学していたトフティ・テュニヤズさんが、研究のため中国に一時帰国した際に逮捕され、11年が経過している。彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放され、日本に帰ってくることを希望する。

この発言が一石を投じ、事態が好転することを希望する。
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    安倍元首相の気概

    安倍晋三元首相は北朝鮮政策では強行姿勢を貫いたが、その精神は生き続けていた。男を上げるたとでも評そうか。歴代の首相経験者らによる胡錦濤国家主席を招いての朝食会がホテルニューオータニで開かれた。こういう場は友好ムードで終始するのだろうが、安倍晋三は失墜した



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