731日

2013年03月11日 14:46

今日は3月11日。
あの震災から2年だ。
ここぞとばかり、震災関連の情報がマスメディアから流されるだろう。

節目節目の時にのみ、そういう報道が溢れることはしょうがないのかもしれない。
マスメディアと言うのはそういうものだから。

しかし、被災地の日常はあの日からずっと今まで毎日毎日積み重なっていっている。
メディアがとり上げられたときにのみ、表われるわけではない。
当たり前だが。

阪神淡路大震災の時、地震から時が経って、避難所暮らしが長くなると、“孤独死”が問題となった。
連日のように避難所で独り寂しく亡くなる被災者がいた。

関西のメディアはそれを報道したが、全国では扱われないか、扱われても小さなものだった。
そして、1月17日が近くなると、“孤独死”という現実がある、と大々的に報道された。
まるで今それが起こったかのように。

“孤独死”だけではない。
被災地で起こる様々な問題、事件、それらは毎日毎日起こっていた。
しかし、全国のニュースではまるで阪神淡路大震災など、忘れ去ったかのように、別のニュースや楽しい話題が流され続けた。

私は思った。
「阪神淡路大震災は何も終わっていないし、復興してはいない。それを都合のいい時だけ“ネタ”として取り上げるマスメディアはなんなのか」と。

東日本大震災についても同じことが言えると思う。
テレビに映らなくても、ガレキはそこにずっとあるし、岸壁は崩れたままだ。

われわれ一人一人には大したことは出来ないかもしれない。
それでも、現実を見つめ続けること、それ位は出来るはずだ。
忘れられないこと、それだけでも救われることがあるのを私は知っている。


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