2013年01月28日 20:50
以上引用終わり前防衛相・森本敏 中国の不条理、粘り強くはね返せ 産經新聞
防衛大臣として執務中、誤解を避けるため、尖閣諸島問題についてはコメントやテレビ出演を断ってきた。しかし、その職を辞した後、この問題は急速に緊張度が高まっている。この機に私人としての所見を明らかにしたい。
≪中国の「尖閣奪取」は本気だ≫
尖閣諸島があらゆる面から見てわが国固有の領土であることには一点の疑いもない。これに対し、中国が尖閣の領有権を主張し始めたのは、1970年代のことであり、しかも、そこには何の根拠もない。そればかりか、外相が国連演説で日本が尖閣を盗んだと主張してみたり、自国民の反日感情を煽(あお)ってみたりと、中国側の反応の仕方はあまりに質(たち)が悪い。
しかし、中国は本気である。不条理ではあっても、一度(ひとたび)、主張したからには、3戦(心理戦・世論戦・法律戦)を駆使して目的の実現を図るつもりであろう。
そのうち中国が国内不安に陥って政権の統治能力が脆弱(ぜいじゃく)になりでもしたら、求心力回復のため経済的犠牲を払ってもさらに不条理な実力行動を起こす可能性が高い。それは中国の為政者が歴史的に使ってきた統治のやり方である。わが方は、中国がいつ非常手段に出ても断固たる対応ができるように態勢を整えるべきである。
以下略
この認識を、国民も持つべきである。
>中国は本気である。
悠長に構えている暇はない。
最初は漁船で挑発をかけてきていたが、最近は航空機で侵犯をし始めている。
これは極めて危険だ。
漁船ならば、海上保安庁といういわば警察組織が対応することも可能だが、航空機となるとそうはいかない。
航空自衛隊が対応するしかない。
自衛隊は軍である。
もし軍との間でことが起これば、それはすなわち紛争である。
中国の狙いはそこだ。
偶発的な事態を引き起こし、一気に尖閣諸島を占領する。
一旦占領されてしまえば、手出しするには戦争を覚悟しなければならない。
だから、ことがここに至る前に、中国の挑発をかわし、中国にきっかけを与えないことが重要だ。
>不条理ではあっても、一度(ひとたび)、主張したからには、3戦(心理戦・世論戦・法律戦)を駆使して目的の実現を図るつもりであろう。
相手がこの覚悟なのだから、こちらも相当心してかからなければいけない。
まず、ロシア、韓国との領土問題を少なくとも落ち着かせるべきだ。
複数に敵をもって中国と対処しようなんて虫のいいことは考えないほうがいい。
その意味では、ロシア・韓国と穏便に対応しようとしている安倍政権は状況をよくわかっていると思う。
複数の領土問題を抱えている国、というイメージを中国は利用しようとするであろうから。
そして、韓国・ロシアと共闘体制を組みかねない。
韓国は放火犯引渡しの対応を見ても、かなり中国に取り込まれているので、ロシアとは早急に話しをまとめたほうがいい。
さらに日米同盟を極めて早急に再構築しないといけない。
これもクリントン国務長官が尖閣が日米安保適用内というメッセージを出すなど、かなり進んでいるとは思うが、多少代償を払っても緊密にしておかないと危険だ。
そして同じように中国と領土問題を抱えるASEAN諸国やインドと連携を図るべきだ。
これも安倍政権は成立当初から取り組んでいる。
これだけやって、現場の海保や航空自衛隊の方々には大変な苦労をお掛けすると思うが、慎重で淡々とした対応を続けてもらうしかない。
持久戦だ。決して譲れない戦い。
こういうことを考えると、本当に政権交代してよかったと思う。
民主党政権が今年いっぱい続いていたらまちがいなく、尖閣は盗られていた。
繰り返し言う、「中国は本気だ。国民は心せよ!」
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