たかが電気

2012年07月18日 20:50

坂本龍一さん「電気のため、なぜ命を」都心で脱原発デモ 朝日新聞

 「脱原発」を訴える大規模な市民集会「さようなら原発10万人集会」が16日午後、東京・代々木公園で開かれた。ノーベル賞作家の大江健三郎さん(77)らが呼びかけた署名運動「さようなら原発1000万人アクション」の一環。約17万人(主催者発表)が全国から集まり、原発の再稼働に踏み切った野田政権に方針撤回を迫った。

 「たかが電気のためになんで命を危険にさらさないといけないのでしょうか。子どもを守りましょう。日本の国土を守りましょう」。集会は午後1時、呼びかけ人の一人、音楽家の坂本龍一さん(60)のあいさつで始まった。

以下略

以上引用終わり

これはもちろん言葉の“あや”だ。
だから「そういうならお前は電気使うなよ」などと子供じみたことをいうつもりはない。

しかし、だ。
それでもこの発言は引っかかるものがある。

“たかが電気”のために、高い電柱に登って作業する人、もっと高い送電線に登って作業する人、発電所で、電力会社で働く人々、みんな“たかが電気”のために命を掛けて働いている。
そりゃ安全対策は施されているから、命の危険を常に感じているわけではないが、電柱から落ちたり、発電所が爆発すれば命を落とす。

これは電気に限らず、水道でもガスでもそう。
事故の危険は常につきまとっている。

それでも彼らは停電や断水すれば、精一杯の復旧作業をして、なるべく早くみんなに電気や水をいつも通りに届けようと努力している。

それはなぜか?

電気や水が、生活にとって欠かせないものだからだ。
だから『ライフライン』というのだろう?

電気より命の方が重い。
それは当たり前。

しかし、だからといって電気を軽んじるような表現は慎むべきではないか?

スイッチを押せば電気がつき、蛇口をひねれば水が出る。
そういう利便性の高い生活を享受しているのなら。


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