決断できる政治へ

2012年06月16日 20:09

今週、大きな政治的決断が2つあった。
原発の再稼働と、消費税の増税について、民自公の合意だ。

それぞれに賛否はあれど、決断し、形になるところまで持って行った野田総理を高く評価する。

私は、原発の再稼働には賛成だが、消費税の増税には断固反対だ。
それでも、この決断と、困難な状況を排しての実行には、心から賛辞を贈る。

それはなぜか?

決断する事が政治であり、そして、決定する事は、しないよりは数倍勝るからだ。

ルネサンス期の政治思想家、マキャベリはこう言っている。

決断力に欠ける人々が、いかにまじめに協議しようとも、そこから出てくる結論は、常に曖昧で、それ故常に役立たないものである。
又、優柔不断さに劣らず、長時間の討議の末の遅すぎる結論も、同じく有害であることに変わりない。


日本の政治は、長くこういう状態だった。

決断すると言っても、間違った決断では、返って悪くなるではないか、という意見もあろうが、間違った決断でも、決断しないよりはましなのだ。

太平洋戦争前、日本の政治指導層は、アメリカとの和戦を決断できなかった。
どっち付かずのまま、ずるずると交渉を引き延ばされ、結局相手に決められてしまった。
その結果が、あの敗戦である。

戦うにしろ、忍ぶにしろ、その決断が早々に為されていれば、違った結果があったはずである。

決断すると言う事は、責任をとるということでもある。
その決意は、大きな力を産む。
その力が良い結果を生み出す原動力になる。

今回の民自公の合意は、大連立への第一歩になるだろう。
物が決まらないねじれ国会の終焉を強く希望する。
それが日本の為だ。

マキャベリはこうも言っている。

弱い国は常に優柔不断である。


日本は強い国であらねばならない。

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コメント

  1. アジシオ次郎 | URL | -

    Re: 決断できる政治へ

     日本に必要なもの、それは決断力であること自体誰が見ても明らかですが、これまでの政策において協議を重ねるはいいが、明確な答えや結果が出ないことはただ時間を消費しただけのムダ遣いである。

     今回税と社会保障の一体改革法案で民主・自民・公明の3党が同意したことは有意義な前進と言えるし、決まらない政治と言うネガティブなイメージの払拭につながればいいと思う。

     次はこれが衆議院で可決されることが課題だが、これがうまくいってもいかなくても野田政権に取っては「前門の狼・後門の虎」状態なのは言うまでもない。これはギリシャにも当てはまる話ではある。

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今週、大きな政治的決断が2つあった。 原発の再稼働と、消費税の増税について、民自公の合意だ。 それぞれに賛否はあれど、決断し、形になるところまで持って行った野田総理を高く評価する。 私は、原発の再稼働には賛成だが、消費税の増税には断固反対だ。 それでも、こ?...



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