璧を完うす（へきをまっとうす） : 奇跡のハーレー海を渡る

日本からおよそ６５００キロ離れたカナダ西部、ブリティッシュコロンビア州のクイーンシャーロット諸島で、海岸を散策していたピーター・マークさんが見つけました。

オートバイは、現在、発見したマークさんが保管

オートバイのナンバーは「宮城　そ　428」で、連絡を受けたバンクーバーの日本総領事館が持ち主を捜しています。

宮城県山元町の横山育生（いくお）さん（２９）が所有者と判明。横山さんは「見つけてくれた方にお礼を言いたい」と語った。

横山さんは「せめてナンバープレートくらいは戻ってくれれば」と期待している。

このオートバイについて、製造したアメリカのハーレー・ダビッドソンは、日本に送って無料で修理したうえで横山さんに届けようとしていることを明らかにしました。

ＮＨＫの電話取材に対して「所有者の横山さんは厳しい環境に置かれていると思いますが、オートバイを届けることで前向きになっていただけたら非常にうれしいです」と話しました。

「横山さんにバイクが戻ることは、すばらしいことです」と電話口で喜んでいました。

「戻ってきてもらえるのはうれしいんですけども、被災してますので、置く場所もありませんし。そこら辺だけがちょっと心配です」

横山さんがハーレーを購入した販売店が、保管場所に名乗りを上げている。

「一日千秋の思いで、戻ってくるのを待たせていただきたいと思いますし、戻ってきたら、なるべくのことはさせていただこうかと思ってますんで」と語った。

「戻ってきてくれて、ありがとうですかね」と話した。

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