2012年01月18日 13:20
以上引用終わり君が代判決―行き過ぎ処分に歯止め 朝日新聞社説
卒業式や入学式のシーズンを前に、最高裁から注目すべき判決が言い渡された。
「式では日の丸に向かって立ち、君が代を歌うように」。そんな校長命令に従わなかった東京都の教職員への処分が、妥当かどうかが争われた裁判だ。
結論はこうだった。
規律や秩序を保つために、戒告処分はやむをえない。それをこえて減給や停職とするには、慎重な考慮が必要だ。式典を妨害したなどの事情がないのに、命令違反をくり返したというだけで、こうした重い処分を科すのは違法である――。
日の丸・君が代は戦前の軍国主義と深い関係があり、その評価は一人ひとりの歴史観や世界観に結びつく。
最高裁は、昨年の判決で「起立や斉唱を命じても、憲法が保障する思想・良心の自由に反しないが、間接的な制約となる面がある」と述べ、学校側に抑制的な対応を求めた。今回の判決はその延長線上にある。
私たちは、日の丸を掲げ、君が代を歌うことに反対しない。だが処分してまで強制するのは行きすぎだと唱えてきた。
その意味で、戒告が認められたことへの疑問は残るが、最高裁が減給・停職という重大な不利益処分に歯止めをかけたことは、大きな意義がある。
教育行政にかかわる人、なかでも橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会のメンバーは、判決をじっくり読んでほしい。
維新の会は大阪府と大阪市で「命令に2度違反で停職」「研修を受けたうえで3度目の違反をしたら免職」という条例の制定を打ち出していた。
違反に至った背景や個別の事情には目を向けず、機械的に処分を重くしていくもので、今回の判決の趣旨に照らして違法になるのは明らかだ。
さすがに橋下市長と松井一郎知事は見直す考えを示した。だがそれは、停職処分とする前にも研修の機会を設けるという案で、問題の本質を理解した対応とはとても言えない。
選挙で圧勝した2人には、民意の支持という自信があるのだろう。もちろん民意は大切だ。
しかし、精神の自由に関する問題を、多数派の意向や思惑で押しきってはならない。それは歴史の教訓であり、近代民主主義を支える精神である。
自分とは異なる意見の存在を受け止め、心の内にはむやみに踏み込まない。そうした寛容な土壌のうえに、しなやかで、実は力強い社会が生まれる。
判決の根底に流れるこの考えをしっかりと受け止めたい。
何いってんだか。
>規律や秩序を保つために、戒告処分はやむをえない。それをこえて減給や停職とするには、慎重な考慮が必要だ。
減給や停職にしてはいけない、とはどこにも書いていない。
戒告はともかく、減給や停職は慎重にしろよ、と言っているに過ぎない。
現に、この判決でも「不起立のジャンヌ・ダルク」改め「不規律のドン・キホーテw」こと、根津公子さんの停職処分は取り消されなかった。
処分は、程度とバランスの問題だというだけだ。
>日の丸・君が代は戦前の軍国主義と深い関係があり
深い関係とはなんだろう?
国はもともと国旗や国歌と深く関わっており、戦前を、取り立てて言うほどのことはない。
だいたいこの考え方は、戦争を日の丸や君が代に押し付けるもので、布や歌でしかないものに責任をかぶせて、日本人自身は免罪されようとしているような気がしてならない。
君が代を変えれば、日本は平和国家になるのか?
日の丸を変えたら、日本は人道的になるのか?
日本人自身の問題であって、国旗や国歌の問題ではないはずだ。
>自分とは異なる意見の存在を受け止め、心の内にはむやみに踏み込まない。
処分したって心の中に踏み込んではいない。
これらの教師がやっていることは、クリスチャンがわざわざイスラムのモスクに来て、ムハンマドを崇拝しないと言い、しかしモスクからは出て行かないのと同じ。
何を信じようが勝手だが、公立の学校では、国旗や国歌を尊重するのは当然のマナー。
私生活や、自分の裁量で決定できない所で強制しているわけではないのだから、心の中とは関係ない。
>判決の根底に流れるこの考えをしっかりと受け止めたい。
子供たちに様々な強制を強いているのに、なぜ教える教師が基本的なマナーすら拒否しようとするのか。
「私は思想信条から制服は着ない。先生が教室に来ても起立・礼はしない。先生には敬語を遣わないし敬わない」という生徒がいたらどうするのか聞いてみたい。
注意はしてもいいが(戒告)、学業の評価に影響したり、内申点が悪くなったりしたら(減給・停職)、それは自身の主張と矛盾したことになる。
絶対に評価には影響しないって言い切れるのですよね?先生。
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