日銀総裁人事問題は国民不在

2008年03月09日 00:30

以下 北國新聞コラム「時鐘」より引用

2008年3月8日

 「銀行建築」という言葉がある。重厚で威厳に満ちた外観が特徴で、原点は東京日本橋の日本銀行本店旧館にある

欧州の中央銀行をモデルに一八九六(明治二十九)年完成した。近代国家日本の威厳を諸外国に示し、国内向けには金融総本山としての重厚さを誇示する建物だった。設計は日本近代建築の父と呼ばれる辰野金吾である

設計図を見た当時の首相、山県有朋が「文字通り、城じゃな」と感心し「反乱軍が攻めてきても、外国軍が来襲しても一週間は持ちこたえる」と、元長州奇兵隊らしい感想を漏らしたと言われる堅牢さだった(辰野金吾伝・東秀紀著)

以来百十余年、平成の世では建物よりも中身が問題である。が、現総裁の任期切れ直前に新総裁人事案が示される体たらくだ。加えて、日銀人事が政争の具と化し、野党は攻撃開始態勢というのだから「城主」がいないまま国際金融市場の激戦に日本を放り出すつもりだろうか

経済大国の威厳も何もあったものではない無謀な作戦には、一世紀前の指導者らが抱いた気概も、歴史認識もうかがうことができない。政治家の劣化、国民を守る志のなさと言うしかない。



以上引用終わり

北國新聞コラム「時鐘」は、僭越ながら適正な時勢認識と鋭い洞察、切れのある直言、日本の新聞社の中でも極めて良質なコラムを発していると思う。

今回のコラムも日銀総裁の後継人事に関するゴタゴタを鋭く突いている。

福田政権発足時から株価は3,000円以上も下落している。

もちろん、株価下落にはサブプライムローン問題など様々な要因があり、福田政権だけが原因だけではないが、重要な一因であることは間違いない。

小泉政権では、外国人投資家にとってわかりやすいメッセージと経済政策で呼び込まれた資金が、福田政権になって逃げ出している。

正直、福田首相は株式市場に対して、何のメッセージも対策も打ち出していないとしか思えない。

ここでも他人事のようだ。

福田政権の無策のために株価が下がることは日本の資産が失われているということ。

わかっているのか?

今回の日銀総裁後継問題にしてもそうだ。

3月19日に福井総裁の任期が満了になるというのに人事案が提示されたのは7日、水面下で綱引きはやっていたのかもしれないが、それにしても遅い。

対する民主党も反対のための反対としか思えない理由で、政局となってしまっている。

後任の人選云々の前にこの一連の政府、国会の対応が市場心理を冷えつかせている。

要するにあきれられているのだ。

この上後任が決まらず不在の期間ができるような事態になれば、このような感覚を持つ施政者の市場に資金は戻ってこないだろう。

株価が下がれば日本企業の価値が下がり、外資に買収されるかもしれない。

日本人が営々と築き上げてきた技術、システム、企業風土が失われてしまうかもしれないのだ。

何度も言う、わかっているのか?

まさに
>政治家の劣化、国民を守る志のなさと言うしかない。
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