2011年09月11日 17:47
「死のまち」「放射能がうつる」発言の責任をとったものだ。
ネット上のいろいろな意見を読んでいると、「辞任の必要なし」「はめられた」等の意見も多いようだ。
ちょっと不思議な感じがしたので、自分の考えも述べてみたいと思う。
「死のまち」発言について
事実だし、何が問題かわからない、などの声もあるようだ。
ではこういう例えはどうだろう。
あなたは車を運転していて追突されました。
車はかなり損傷し、廃車にするしかなさそうだ。
追突してきたドライバーがあなたの車を見て一言。
「もう廃車にするしかないですね」
どうだろう、お前に言われたかないよ、と思わないだろうか?
“死のまち”と表現せざるを得ないくらいの状況だということはわかる。
では、なぜそうなったのか。
東電と政府の原子力行政、および事故対応が、着の身着のまま住み慣れた愛する街を離れなければならなくしたのだろう。
加害者が口にする言葉ではないのだ。
身を裂かれるようなつらさを抱えて避難している人々に、少しでも思いを馳せることができたなら、こんな言葉は出てこない。
「放射能がうつる」発言について
これについては結局鉢呂大臣は、記者に近づくなどの行動はとったかもしれないが、言葉は記憶にない、との弁明に終始した。
鉢呂経済産業大臣 辞任会見記者「放射能をうつしてやるという趣旨の発言があったと報道されている事については否定も肯定もできないということ?」
鉢呂「私としては、否定的なんですが、それでは済ませない問題だと思って決断をしたところであります」
記者「言ってないということですよね、言ってないという記憶があるのにどうして辞任?」
鉢呂「それは、何ともいえません」
記者「大臣は仰っていないという記憶があるのに辞められると」
鉢呂「どう言ったのか、防護服を摺り寄せたという事はなかったと思うが、どういう言葉であったかは今の段階では分かりません。そういった問題も含め、私自身の判断をさせていただいたので、皆さんのご理解をいただければありがたいです」
いくら忙しいとはいえ、たかだか2、3日前の事をこんなにも記憶していないものだろうか。
また、各報道機関もこの言葉の表現方法が微妙に違っている。
そして実際にこの行為をされた記者が所属する毎日新聞は読売新聞「ほら、放射能」 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110910-OYT1T00650.htm
朝日新聞「放射能つけちゃうぞ」 http://www.asahi.com/politics/update/0910/TKY201109090709.html
産経新聞「放射能をうつしてやる」 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110910/plc11091022570022-n1.htm
FNNニュース「放射能を分けてやるよ」 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00207252.html
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110910mog00m010010000c.html(記者に突然、服をなすりつけてきて)放射能をつけたぞ。
このように言葉が違っていることをあげて、ねつ造の証拠という人もいる。
しかしそれは早計というものだ。
現場には、毎日新聞の記者のほか、10数名がいたそうだが、その中には上にあげた会社の記者も入っていたはずだ。
ただオフレコの取材だったので、記憶を頼りに記事にすることになり、ニュアンスは同じものの、異なった表現になったのだろう。
そう考えるのが自然だ。
では、なぜ鉢呂氏は覚えていないというのか。
これには2つの可能性が考えられる。
1.本当に覚えていない(事実はあった)
2.誰かを庇っている、あるいは口止めされている
1はこれ以上論ずる必要ないとして、2としたら、誰を庇っている、あるいは誰に口止めされたのかと言えば、野田総理でしょう。
これ以上言った言わないの論争が尾を引くことを恐れた野田総理から、論争することなく事を終息させるように言い含められたのではないのか。
今さら自分を庇ってもしょうがないし。
いずれにせよ辞任相当だと思う。
TPP反対や脱原発を表明しているため潰されたという陰謀論に展開するには、奈何せん鉢呂氏が小物すぎる。
もうちょっと大物でないと、陰謀論も盛り上がらないねw
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