給食費から割かれる寄付

2011年09月09日 08:50

福山市教委 浮いた300万円寄付へ 読売新聞

 東日本大震災の被災地で給食の提供さえままならない状況に思いをはせようと、福山市教委は5日、市立の小中学校、幼稚園の給食で、通常は1人245円の食材費を145円に抑えた「粗食献立」を行った。約3万人分で、浮いた約300万円は復興支援のために寄付する。

 献立は、ご飯と豚汁、味付けのりと牛乳だけで、子どもたちが一番楽しみにしている主菜はなし。福山市木之庄町、市立樹徳小の2年2組では、主任栄養専門員の今川京子さん(53)が「この献立でさえ出せない地域があった。同じ小学生の苦労を考えて」と呼び掛けた。子どもたちは「大切に残さず食べます」などと発言し、給食を平らげていた。

 市川友翔君(7)は「早く、みんながおなかいっぱい食べられるようになってほしい」と願っていた。

 宮城、岩手両県などの被災地では調理施設が被害を受けたため、パンやおにぎりと牛乳だけの「簡易給食」を続ける学校が相次いだ。

以上引用終わり

なにか釈然としない話だ。

粗食を子どもたちに体験してもらうのはまあいい。
寄付することはいいことだ。

それぞれ別の話であれば。

粗食と言っても献立は、「ご飯と豚汁、のり、牛乳」だったそうだ。
それほどのものではない。
むしろ『パンやおにぎりと牛乳だけの「簡易給食」』と同じものにしたほうが、より実感が湧いたんじゃないの?

でも、この献立で浮いたお金を寄付、というのが変な感じなのだ。

このお金は給食費として徴収されている。
子どもたちや保護者も寄付するつもりで払ってはいない。

それを全員強制で、寄付に当てるというのは、寄付の精神からしておかしいのではないか。

払いたい、払いたくないの問題ではなく、個人個人の善意の発露として、寄付というものはなされるべきではないかと思う。

子どもたちの給食を割いてまで送られる寄付に、被災地の人が喜ぶだろうか。
むしろ申し訳なく思うような気がするが。

考えた人は、教育にもなり寄付にもなりと、悦に入っているのかもしれないが、粗食になる分元から少なく給食費を徴収し、差額から寄付を募るよう呼びかけるほうが筋が通っている。

寄付は、自分の意志でするものだと教えないといけないよ。


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