民主党のメンツのための政治

2011年09月01日 20:55

わずか1年で凍結 “迷走”する高速道路無料化 フェリー会社からは恨み節も 産経新聞

2011.9.1 11:09 (1/3ページ)

 トラックなどの「ただ乗り」が問題となっている被災地での高速道路無料化が31日、中型車以上で打ち切られた。高速無料化は民主党が「社会実験」と称して昨年6月に一部区間でスタートしたが、わずか1年で凍結。変わりに6月から震災復興支援として始まったのが被災地限定の無料化だが、対象車などをめぐりドタバタが続く。フェリーなど割を食った関係業界からは「何のための実験だったのか」という恨み節が聞こえる。

 「『実験したけどアカンかったからやめる』と言われても、こっちは船も職も失った。結局、バラマキ以外の何ものでもなかったんでしょう」

 昨年11月、運航が休止された明石淡路フェリー(兵庫県明石市)の元社長、大麻一秀さん(58)が憤りをあらわにする。自公政権が平成21年に始めた高速料金の「休日上限千円」を民主政権が引き継いだことに加え、一部無料化の影響で観光客らを奪われ経営難に。所有していたフェリー3隻は売却、大麻さんは社長を解任された。「国は思いつきで始めた政策と船の運航停止の因果関係すら認めてくれない。実験と言うからにはきっちり検証してほしい」。

以下略

以上引用終わり

私事だが、明石淡路フェリー、通称“たこフェリー”は、子供の頃何度か利用したことがある、地元では“たこ”のデザインで馴染みのフェリーであった。

たこフェリー

当時はそれこそ繁盛していたのだが、運行を休止すると聞いて驚いたものだ。
現在、再開に向けて準備しているとのこと、是非もう一度あの姿を見せて欲しい。

さて、たこフェリーに限らず、全国のフェリー会社は、高速休日1000円と、その後の高速無料化実験によって、大変な打撃を被った。
これは、フェリーというものが、道路網の発達やスピードと利便性を重視する今の時代に、取り残されてきている面もあると思う。

しかしそれならそれで、今後高速道路は○年後に無料になりますよ、とかはっきりとしたものがあるなら、フェリー会社とて、対策や方向の転換をする余地があるだろう。

ところが国の方針は迷走している。

マニフェストには高らかと「高速道路無料化」と謳われた。
けれど実際政権をとってみると、そんなこととてもできなかった。
そこで、小賢しくも、「高速道路無料化の社会実験」と称して、当たり障りの無い区間だけ無料にし、お茶を濁した。
本当は無料化実験の先に“無料”などないのに。

マニフェストであげたものを、できませんでしたとあっさり下げるのはかっこ悪かったので、社会実験をしたにすぎない。

八ツ場ダムも同じ構図だ。

わざわざ一公共事業をマニフェストに中止とあげたものの、地元住民の反発に会い、中止の予定だけれども、地元住民の合意が前提ということになり、そのまま放置されている。

おそらくこの話は、民主党政権では解決できないし、しようともしないだろう。

このような迷走の結果、“たこフェリー”の元社長さんや、八ツ場ダム周辺の住民は、人生を左右されているのだ。

それが十分な検証と精査の上でなされた国の決定なら、まだ納得できる部分もあるだろう。
ただの思いつきレベルで行われる政策で、国民にひどいしわ寄せが行くのでは堪らない。

守るべきものは、国民の生命・財産であって、民主党のメンツではないのだから。


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