この国難に、この総理…

2011年05月25日 20:30

ぼろぼろと、震災翌日の原発への政府対応が混乱していて、全くと言っていいほど、コントロールされていなかった証拠となる情報が流れてくる。

「準備整いしだい海水注入」東電、ファクスで国に連絡 朝日新聞

 西山英彦審議官によると、海水注入の連絡は、ファクスで届いた紙の右下にある「参考情報の欄」に書かれており、「主たる連絡ではない」という。受け取った保安院の担当者がこれを読んだかどうかについては確認できないという。


海水注入、首相指示2時間前に「指示出た」メモ 読売新聞

菅首相が海水注入を指示する2時間近く前の午後6時頃に、首相が注入の指示を出したと受け取られるようなメモが首相官邸内で作成されていたことを明らかにした。

 実際には、首相は海水注入の可否を検討中だった。メモは首相官邸の危機管理センターで関係省庁の担当者らに配布、回覧されたが、誰がメモを作成したのかは不明という。


メモってなんだよ、メモって…

昨日のエントリーでも触れたが、統制が全く取れていなく、まともな対応が出来ていなかったことを発表するほうが、自分たちの責任を追求されるよりはマシだと、考えているのだろうか。

こんな対応どころか、ただ混乱して右往左往していただけの状態だったのが明白なのに、以前はこんなことを言っていた。

首相「原発対応、場当たり的でない」 衆院予算委、1次補正可決 産経新聞

「参与の議論も含めた原子力安全委員会の助言を得て対応しており、決して場当たり的ではない」


場当たりどころの騒ぎじゃないだろう。
場に当たってすらいないんじゃないか。

ドイツ陸軍の名将ハンス・フォン・ゼークトの言葉と言われている以下の分析が、今ほど身に染みることはない。

軍人は4つに分類される。

有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。
理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。

有能な働き者。これは参謀に向いている。
理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。

無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。
理由は自ら考え動こうとしないので参謀や上官の命令どおりに動くためである。

無能な働き者。これは処刑するしかない。
理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。


このような情勢になっても政権から降りようとしない働き者の菅は、日本にとって害悪でしかない。
ああ、なんでこのような国難の時に、この首相なのか…

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コメント

  1. アジシオ次郎 | URL | -

    Re: この国難に、この総理…

     原発事故の対応を巡って二転三転している菅総理、正直国の一大事にこんな場当たり的でいい加減な対応をするのは国家元首として「失格」も甚だしいです!!

     この総理ではもはや日本の威信も信用も低下して何もならない! と世論のほとんどが思っているでしょう。内閣不信任決議案を可決させて解散総選挙に持ち込みたい野党などの主張も日増しに高まっているのも当然の結果ではないでしょうかね。

     それかこの混乱の責任を取って自分から潔く総理を(国会議員としても)辞めるのも選択肢ではあるが。

  2. グリッティ | URL | l7H4TccY

    アジシオ太郎様

    コメントありがとうございます。

    潔く辞任はないでしょう。
    ひきづり下ろすしかないと思います。

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