ツイッターに負けた日本政府

2011年05月03日 19:33

オサマ・ビンラディンが米軍により殺害された。

この情報は、5月2日の12時35分(日本時間 ※以降の日時も全て日本時間)にオバマ大統領が発表する前に、多くの人が知ることとなった。

世界の主要各国には事前に通告がされた。

→ ビンラディン殺害、発表前に通知=ロシア 時事通信

 また、青瓦台(大統領府)の金姫廷(キム・ヒジョン)報道官は2日、ビンラディン容疑者を射殺と関連し、オバマ大統領の公式発表の前に米国から同容疑者の射殺について通告を受けたことを明らかにした。

聯合ニュースより

はっきりとしたソースのあるものはロシアと韓国だけだが、英独など欧州主要国は当然通告があったであろうし、中国も肯定的な反応を示している(ビンラディン容疑者殺害、中国も歓迎AFP)ことから、事前の根回しがあったと思われる。

しかし、日本には通告がなかった。

 日本政府の関係者によりますと、この件の発表に関して、アメリカ政府から日本政府への事前連絡はなかったといいます。

 関係者は、インド洋での給油から撤退し、テロとの戦いに日本が参加していない以上、同盟国といえども伝える必然性はないと指摘しています。

TBS News-iより(※魚拓)

これらの通告がいつなされたかはっきりとはしないが、おそらく作戦遂行後、成功がはっきりとしたからだろう。
そのあと、さらに多くの人が発表の前に知ることとなった。

それはこのツイートから

So I'm told by a reputable person they have killed Osama Bin Laden. Hot damn.
(信頼できる人から、オサマ・ビン・ラディンを殺害したと聞いた。)

http://twitter.com/#!/keithurbahn/status/64877790624886784

これをつぶやいたのは、ラムズフェルド元国防長官の補佐官をしていたキース・アーバーン氏。
日時は5月2日の午前11時24分。

このつぶやきは瞬く間に数多くのリツイートをされ、全世界に拡散した。
これを追認する形で、アメリカのメディアも速報を打ち、その報道を知って、日本のメディアも速報した。

その速報ではじめて日本政府はこの事実を知ったのだ。

首相官邸に戻った菅直人首相は同日昼、記者団に「しっかり確認する」と答えた。
枝野幸男官房長官は官邸で記者団に「通信社の速報で知った」と述べ、確認を急ぐ考えを示した。

時事通信より

つまり日本政府は、民主党のつまらぬ反対のための反対でパキスタン沖での洋上給油作戦を取りやめたため、事前に通告もされず、ツイッターにすら情報収集で遅れてしまったのだ。

以前に自衛艦が機密を漏えいしたことも、通告されなかった一因と思われる。
→ 防衛省、読売新聞に機密漏洩の疑いで一佐宅を捜索 J-castニュースより
この漏えいした情報には米軍の機密も入っていた。

信用もなく、情報収集能力もない日本。
これでは国家が漂流するわけだ。
本格的にまずいな…

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