人の和を欠く与謝野大臣

2011年01月16日 20:38

「全力でやる」与謝野氏、税制改革の与野党協議に意欲 「基本は党」の枝野氏と隔たり 産経新聞

yosano
NHKの番組に出演後、引き揚げる与謝野経財相=16日午前、東京都千代田区
 
 与謝野馨経済財政担当相は16日、NHKの討論番組に出席し、税と社会保障の一体改革について、「社会保障と税制改革の与野党のコンセンサス作りは、最も難しい。しかし、難しい道のりを打開する努力を政権と与党で全力でやるのが誠実な態度だ」と述べ、与野党協議の実現に強い意欲を示した。

以下略

以上引用終わり

全力でね…意欲は結構なんですが…
ほんと、政治、特に政局の感覚がない人だな…

「社会保障と税制改革の与野党のコンセンサス作りは、最も難しい。しかし、難しい道のりを打開する努力を政権と与党で全力でやるのが誠実な態度だ」

誠実な態度ってね…あなたの自民党離党以来の態度に誠実さを感じ取れないのに誰が協力すると思ってんの?

政治家が事を成すには、覚悟や意欲、見識以上に、十分に腕を振るえる土俵作りが重要だ。
それは政局を制してこそ可能なのだ。

ただでさえ衆参がねじれ、支持率は低いこの状況で、信用度の低いあなたが触媒にでもなれると思っているの?
政局感覚がないから、そんなことすら思いもしないのだろうか?

確かに経済、財政の知識見識は天下一品なのだろうけど、それだけなら政治家である必要はない。
官僚で十分だ。
実務型の与謝野さんにはその方が向いていると思う。

故宮澤元総理を思い出させるな。

宮澤元総理も抜群の見識を持っていたが、それを十分に使う場所を作ることができなかった。

バブル後の不良債権を公的資金をつぎ込んで処理しようと、政治家で公に初めて言ったのは宮澤元総理だった。
この判断は正しく、この時点(1992年)で宮澤氏の言うとおり処理をしていれば、バブルの後遺症がここまで長引くことはなかったし、公的資金の投入額も少なくて済んだ。

しかし、この考えを実現させる“すべ”を宮澤氏は持たず、安易に発言してしまったため、官僚やマスコミ、当の金融機関にまで、猛烈な反対に遭い、この後この話をどの政治家も俎上に載せることができなくなってしまった。

宮澤氏にとってはなんで反対されるのか判らなかったろう。
頭抜けて頭の良い人というのは、普通の人の判断がわからなかったりするものだ。

正解にたどり着くことではなく、現実化することが政治家の仕事であると思う。
前回書いたように、与謝野さんを使うなら裏方であるべきだった。
そういう意味では菅首相も政局感覚がない。

孟子曰く「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず」と。
これはつまり物事を成すに重要な3条件は、天のもたらす幸運<地勢の有利さ<人の和 の順に重要だということ。

与謝野さんが今回大臣になれたのは、「天の時」を得たのかもしれない。
しかし、衆参の状況から、また内閣支持率を見ても「地の利」を得てはいない。
そして何より、自民党を離党し、たちあがれから離れ、無所属という立場で、かつて批判していた民主党政権に入ることは「人の和」を大きく欠いている。

与謝野さんがいかに意欲的に取り組んでも、この改革は実現しない。

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コメント

  1. 慶次郎 | URL | kU3g/2a6

    Re: 人の和を欠く与謝野大臣

    選ぶ人も・選ばれてノコノコ出て行く人も人「おかしい」と思わないところが「凄い」ですね。「人の和を欠く」?自分の事でしょう。

  2. グリッティ | URL | l7H4TccY

    慶次郎様

    コメントありがとうございます。

    自民党時代に経済3閣僚を務めていた人を閣僚にしたら、少なくとも経済政策は自民党と同じになると思うんですけど、おかしいとは思わないようですね。

  3. 青二才 | URL | -

    Re: 人の和を欠く与謝野大臣

    残念ですが今回の与謝野先生の行動は、批判せざるを得ませんね。

    自らの政治生命をかなぐり捨て、汚名をあえてかぶるのもある意味、らしいといえばそれまでかも知れませんが。

    与謝野先生の著書「民主党が日本経済を破壊する」に、「(麻生政権当時)ある民主党議員にも、安心社会実現会議の資料などを全て見せて、意見を聞いていた。党派を超えた共通の議論の基礎を作りたいと思ったからだ。」というような記述もありました。
    ですから、おそらく経済財政社会保障の民主党案が今の自民党案と同じような代物になることは、むしろ望んでいると思います。
    同じような代物になることを、他の閣僚は嫌がるでしょうね。

    しかし、ご指摘のように、人の和や信を失ってしまっては、首尾よく国会審議と法案成立が成り、それによって日本が救われたとしてもその効果は緩慢で、実感も薄い為、存命中はずっと非難の嵐を浴び続けてしまうでしょうし、もし失敗したら狡猾な管総理は「俺は知らない、与謝野が勝手にやったんだ」と責任を全て被せるつもりでしょう。


    どうせなら、かつての亀井大臣のように売国法案の署名を一切拒否して頂きたいのですが、それも期待薄でしょうか。

  4. グリッティ | URL | l7H4TccY

    青二才様

    コメントありがとうございます。

    与謝野さんは次の選挙には出ないのではないでしょうか?

    そのつもりで、批判も承知で、最後の仕事として望まれるつもりではないでしょうか?

    そんな気がしてなりません。

    その覚悟が岩をも通すか、と言ったらやはり政治の世界はそんなに甘くないと思いますけど。

    思う存分やられればいいと思います。
    私の予測が外れればいいとも思います。

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