民主党 あきれた「成果」集

2011年01月02日 15:51

民主党 あきれた「成果」集 しんぶん赤旗

日米合意も法人減税も
米軍基地「沖縄県内移設」
大企業への大盤振る舞い


 民主党がこのほどまとめた「民主党政権15カ月の成果」で、沖縄・米軍普天間基地を「県内移設」する「日米合意」や大企業向けに大盤振る舞いした「法人税引き下げ」が挙げられていることがわかりました。

中略

 外交・安全保障分野では「普天間基地移設問題に関する日米合意」を「成果」として強調しています。昨年の総選挙で公約した「少なくても県外」(鳩山由紀夫代表=当時)や「米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直し」(政権公約)に真っ向から反する「日米合意」を「民主党政権の成果」とする無神経ぶりです。

以下略

以上引用終わり

民主党の岡田幹事長が、「ぼくたちは頑張っているのに報道されない(泣)」と泣きごとを言って作ったのが、民主党政権15カ月の成果(PDFファイル)。

その中でいろいろ自画自賛しているわけですが、特に

外交・安全保障分野では「普天間基地移設問題に関する日米合意」を「成果」として強調しています。昨年の総選挙で公約した「少なくても県外」(鳩山由紀夫代表=当時)や「米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直し」(政権公約)に真っ向から反する「日米合意」を「民主党政権の成果」とする無神経ぶりです。

赤旗さんも“無神経”とばっさり切り捨てるしかないこの内容。

「普天間基地移設問題に関する日米合意」が「成果」って、少しでも恥を知っていたら言えませんわね。
もともと合意していたものをひっくり返してこねくり回して、挙句の果てにもとの案に戻ったんだから。

そのせいで、沖縄県民の合意がとれる目途も全く立っていないのに、「成果」ってね…
自民党政権時よりも未だに後退しているのになにが「成果」なのか?

確かに民主党はこの日米合意をまとめるために苦労しただろう。
“大変だったんだぞ”という思いが、この件を「成果」の中に組み込ませたのだろう。

民主党は冒頭の岡田幹事長の話も含め、こういう類の話が多い。
頑張ったこと、大変だったことを認めてくれ、という話が。

本当に何か大きな勘違いをしている。
政権与党になるということはそういうことなのだ。
身を削るほど大変な思いをして、それでも報われないものだ。

普天間移設の端緒をつけた故橋本元首相が、どれほどの思いでアメリカに話を切り出し、沖縄県民と車座の話し合いを持ち、話をまとめたか、その経緯は当時首相秘書官だった江田けんじ議員が明らかにするまで、公にはだれも知らなかったし、よって評価もされなかった。

心からの気持ちを携え、沖縄県民との話し合いに幾度も望んだ橋本元首相は、真の信頼関係を沖縄との間に築き、報われることなく亡くなられた。
江田けんじ議員は故橋本元総理と沖縄の基地を持つ首長との会合の様子をこう記している。

 この総理の沖縄への思い、真摯な態度は、ヤマトンチュとウチナーの厚い壁をはじめて打ち破った。96年12月4日、総理が沖縄入りした時の、基地所在市町村会での雰囲気がそれをよく表している。場所はラグナホテル。当時の日記を紐解こう。 


  冒頭、沖縄のことを最も考えてくれるのは橋本政権。できるだけ長く続いてほしいとの期待の挨拶があった後、

  那覇市長 「総理は沖縄の心を十二分に理解してくれている。その情熱が心強い。」
  名護市長 「沖縄に『お互いに会えば兄弟』という言葉があるが実感。沖縄の痛みがわかる総理にはじめて会った。あとは感謝で言葉にならない」
  宜野湾市長「一国の総理が心を砕き、国政への信頼が倍加した。普天間の跡地開発をしっかりやりたい」
  金武町長 「希望が見えた。町民全体が燃えている」
  読谷町長 「日本の生きた政治を見る思い。村長をして22年になるが総理がはじめてボールを沖縄に投げた。やるしかない」等々。


 そして橋本総理が最後に挨拶に立った。

「私がひねくれていた頃、数ある従兄弟連中と片っ端から喧嘩をしていた。その中で岡山にいた源三郎兄い、彼は海軍の飛行練習生だったが、唯一私をかばってくれた。
 最後に会ったのは昭和19年の初夏、その時彼は、継母になじむように私に小言を言ってくれた。そして、今度会うときは靖国でと言って、その年の10月、南西方面で還らぬ人となった。
 だから、これまで春と秋の例大祭には必ず私は靖国を参拝してきた。それが我が国の外交に影響するのであれば自制したいが、彼が戦死した南西諸島というのが沖縄だということを知ったのは、戦死公報が届いた後のことだった。」
 ここで私も不覚にも涙してしまったことを今でも記憶している。

 会議に出席した市町村長の何人かは、総理の言葉に感動して涙とも嗚咽ともつかない声を押し殺していた。地元新聞社社長の最後の言葉が忘れられない。
「こういう雰囲気は40年のマスコミ生活を通じて空前の出来事だ。これまでは被支配者の苦悩の歴史だった。総理本当にありがとう。どうか健康には留意してください、それがここにいる皆の願いです」。

江田けんじ議員HPより

故橋本元首相は、「なんでこれが評価されないんだ!」などと間違っても言わないだろう。
政治家は国民の生命、安全を守るの仕事であって、それを成したからとて見返りを求めるものではない。
国民の安全が守られること自体が目的なのだから。

まして、さしたることを成していない民主党が何をかいわんや。

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コメント

  1. 慶次郎 | URL | kU3g/2a6

    Re: 民主党 あきれた「成果」集

    明けまして、お目出度う御座います。本年もよろしくお願いします。
    岡田幹事長ですが・・人の心を読めないのは、苦労を知らないからですね。未だ橋本総理が育った年代には多くの傷痍軍人・軍人遺族・元軍人が周りに居られましたから、肌で接する事が出来ました。

    岡田の年代では無理です。自分で勉強し感激する事も少ない、与えられたものしか消化できない、考える事をしない、従い国家の安心より、自分の身の回りしか見えない、自分を守る事しか考えられない。不適切語の「カタワ」な人間です。

  2. グリッティ | URL | l7H4TccY

    慶次郎様

    コメントありがとうございます。

    肌で感じるってことは大きなことですね。
    それができなければ想像力を働かすしかないわけですが、その想像力が欠如しているんですよね。
    これでは政治はもちろん、なにもできるはずがありません。

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