毎日『有権者は自民党に白紙委任していない!』

2014年12月17日 17:21

衆院選:「白紙委任していない」自民に投票100人アンケ 毎日新聞

20141217白紙委任

安倍晋三首相はアベノミクスに争点を絞って、今回の衆院選に勝利した。だが、有権者は首相が掲げる他の重要政策をどう見ているのか。14日の投票日、全国の投票所で自民に投票した人たちに聞くと、賛否は大きく割れた。有権者の民意は多様で、首相に「白紙委任」したわけではないことが分かった。【まとめ・鈴木泰広】

 毎日新聞は、北海道から九州まで全国30市区の投票所で自民の候補や党に投票した人を対象に、アベノミクス▽憲法9条改正▽集団的自衛権の行使容認▽原発再稼働−−の四つの政策への賛否や思いを聞き、男女114人が取材に応じた。

 首相が「争点」とするアベノミクスには、「恩恵がない」など批判する意見も少数あったが、約9割が賛成と回答した。だが、四つ全部支持するとしたのは約2割で、アベノミクス以外の三つでは賛否が割れた。

 憲法9条改正には5割超、原発再稼働には4割超が反対した。集団的自衛権の行使容認にも4割近くが反対。全体として、原発再稼働や憲法改正には懐疑的でも、アベノミクスの今後の効果に期待して自民に票を投じる有権者が多かったとみられる。

 自民党に1票を投じた有権者の思いは一通りではない。大阪府松原市の50代男性は「経済をよくしてほしい」とアベノミクスに賛同しつつ、「あとの政策は反対。安倍さんのやりたいようにはさせたくない。でも、とりあえず給料を」と語る。

 憲法9条改正や集団的自衛権の行使容認については、戦争を知る高齢者から否定的な意見が聞かれた。大阪府高槻市の70代女性は、兵庫県西宮市で空襲に遭い、同級生を亡くした。「戦争は絶対にいや。戦争に近づく政策には反対だ」。福岡市の50代女性は「9条のお陰で何十年も戦争がなかった。孫も平和で暮らせる日本であってほしい」と願う。

 集団的自衛権では行使容認の手続きを問題にする意見もあった。小学4年の息子を持つという福島市の40代男性は、アベノミクスには賛成しながらも「なし崩しで若い子たちが戦場に駆り出される可能性がある」と警戒。行使容認について「憲法解釈の変更で『やる』という流れになるのは、どんなことでも怖い」と語った。

 東京都世田谷区の30代男性は「改憲手続きを経て行使を容認すべきだ。順序を守れ」と、首相の性急な手法を批判した。一方、「行使容認は必要だが、憲法改正までは必要ない」(東京都江東区の50代男性)という意見もあった。

 原発再稼働についても、民意は多様だ。

 経済政策には賛成するという江東区の40代女性は、「みんなが我慢すれば原発はいらない」と脱原発の立場だ。福島市では厳しい声が聞かれた。「あれだけの事故を起こして再稼働に踏み切るのか」(40代女性)

 一方、名古屋市の50代男性は「原発自体には反対だが、代替エネルギーがないので仕方がない」。他にエネルギーがあればやめるべきだとの声は少なくなかった。

 景気をよくしてほしいという思いは抱きつつ、安倍首相の政治手法に、「乱暴すぎる」「何も分からないうちに進めてしまう」など疑問の声を上げる有権者もいた。世田谷区の70代女性は言った。

 「選挙で大勝したからといって、自民に票を入れた人がすべてに賛成するとは思わないでほしい」

以上引用終わり

「白紙委任」の意味をわかってないな、この記者は。

有権者の民意は多様で、首相に「白紙委任」したわけではないことが分かった。

当たり前だ。
“白紙委任”するというのは、なにをやるかをすべてお任せ、ということだ。
公約なんてなんの意味もなくなる。

逆に言えば公約を挙げて戦った候補者に投票したのなら、公約は積極的にしろ消極的にしろ肯定したと同じ。
方向性としては公約の方に流れていくのが普通で、行かなければ公約違反だ。

公約をやろうとすれば、白紙委任したわけじゃない!
公約を破れば、公約違反!

こう言っていればいいマスコミは、ご都合主義でしかないな。


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安部総理が戦ったもの(2014総選挙雑感)

2014年12月15日 20:45

20141215総選挙

今回の総選挙自公圧勝とも言えるが、現状維持とも言える。
そういう意味では安部総理はやや不満だったろう。
少なくとも現有議席を超えてはおきたかったところだったに違いない。
彼らに見せつけるために。

安部総理が戦っていたもの、それは体たらくな民主党でも、四分五裂した第三極でもなく、消費増税を目論んでいた財務省とその取り巻きであった。

消費税を8%から10%へ、その財務省の目論見が、日本経済にとって極めて危険な計画となっていったのは、経済指標が示していた。

 → 4~6月期の実質GDP、年率7.1%減に下方修正 日経

 → 7-9月GDPは2期連続マイナス成長、1.6%減-予想と逆行 ブルームバーグ

2四半期連続のマイナス成長となり、10%どころか8%に上げたことすら失敗だったと言っていい状況に陥っていたのだ。

せっかくの金融緩和により株価上昇という成果が消し飛び、再びデフレの闇に落ち込もうとしているとば口まで来ていたのだ。

しかしながら、財務省も自民との多くの政治家も10%への既定路線を突き進もうとしていた。


 → 麻生財務相が消費税判断を明言、「予定通り上げたほうが良い」 ロイター

この流れを断ち切るには、総選挙に打って出て国民の信任を眼前に晒し、黙らせる必要があったのだ。

このカケに安部総理はほぼ勝利したと言っていいだろう。
国民の負託を背に自身の政策を実行することができる環境は維持できた。
惜しむらくは、議席数を増やせなかったこと、この一穴が堤を壊さないように細心の注意を払わなくてはいけない。

「自民党は勝ってはいない」このような報道が出始めたら要注意だ。

来年は勝負の一年になる。安部総理には経済成長が軌道に乗るところまで、邁進してもらいたい。

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自民党は勝ってはいない

2012年12月18日 18:55

自民党は勝ってはいない。

民主党が負けただけなのだ。
それはこの得票率が物語っている。


【時事通信社調べ】
(選管確定)
党派名     得  票  数   得票率  前 回
自 民   16,624,457    27.6 26.7
民 主    9,628,653    15.9 42.4
維 新   12,262,228    20.3    -

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012121701175

自民党の比例での得票率は微増に過ぎない。
民主党が26%余り減らし、その多くが維新に流れた。
その結果があの議席数である。

自民党の比例での議席は、前回55から57と、2議席増えただけ。
あの大敗した前回と比較してである。

自民党は勝ってはいない。

行き場を失った無党派層が、維新やみんなの党、日本未来の党など、第三極に流れ、分散した結果、自民党が結果として圧勝したのである。

だから自民党は浮かれている場合じゃないし、驕ってはいけない。
その意味で総選挙後の安倍総裁の表情は厳しく引き締まっており、良かったと思う。


選挙後の安倍総裁

この日本の状況で、これだけの議席を任された党首の責任の重さを、よくわかっている表情だった。

おそらくは前回のようなくだらないバッシングが、また起こるだろう。
そんなものには目もくれず、突き進んでほしい。
自民党にとっても、日本にとっても、これが最後のチャンスだろうから。


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