橋下発言の問題点

2013年05月19日 11:04

橋下知事の発言が物議を醸している。

橋下氏慰安婦発言:米報道官「言語道断で侮辱的」 毎日新聞

橋下氏の発言内容は、当初橋下氏自身がフェアだと評価した


毎日新聞の一問一答によると

 従軍慰安婦問題も、意に反してそういう職業に就いたということであれば配慮しなければいけないが、なぜ日本だけが取り上げられるのか。慰安婦制度は世界各国の軍が活用した。朝鮮戦争やベトナム戦争でもあった。銃弾が飛び交う中で命をかけて走っていく時に、精神的に高ぶっている集団に休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰でも分かる。韓国とかの宣伝の効果でレイプ国家というふうに見られてしまっているのが一番問題だ。

−−今は。

 ◆認められない。慰安婦制度じゃなくても、風俗業は必要。普天間飛行場に行った時、「もっと風俗業を活用してほしい」と言ったら、米海兵隊司令官は凍り付いたように苦笑いして「米軍では禁止している」と。建前論ではだめだ。そういうものを真正面から活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーはきちんとコントロールできない。


慰安婦は必要だった、米軍も風俗を利用しろ、要約するとこういうことだ。

この発言、なぜこれが問題で、なぜ騒ぎになったのか。


人類というのは、少しずつ人権的に進歩してきたし、進歩していかないといけないものだ。
人のものを奪い、人を傷つけ殺めることが通常のことから、異常なことになっていったように、身分の違いや性別で差別されることを改善し、より公平で人権が守られる社会を築いてきている。

かつて、何才の女性を募集、と求人が出せたのが、今では歳も性別も限定することができなくなったように。

こういった社会を実現していくのは政治家の仕事だ。
精神的には宗教家というのもあるかもしれないが、社会システムを変えることが出来るのは政治家だけだ。

だから政治家は、より一層の倫理観・道徳観を求められる。
社会を導くのが政治家の使命だからだ。

その上でこの発言を考えると、今も慰安婦を容認し、米軍を侮辱していると採られても仕方がない。

そりゃ米軍だって風俗店に行っている。
しかし、風俗店という存在自体、人権的に言えばなくさなければいけないものだ。

いかなる風俗業(ここでは性風俗店という意味)でも、程度の差こそあれ、女性が己の体(性)を売って金銭を得る仕事であることには変わりがない。
これが健全であるはずはないのだ。

だから売春はかつて認められていたけれど、今は殆どの国で認められていない。
いずれその他の風俗店も順次規制されていくのが歴史の流れである。

現実に風俗店が存在しようと、利用していようと、風俗店の存在を肯定してはいけないのが政治家だと思う。
政治家は、なくすように努力して行かなければいけないのだから。

かつて、管理売春は存在し、日本軍も採用していた。
それは、当時の倫理観としては普通の事だった。それは明らかに正しい。

しかし、今から見ればこれは恥ずべきことなのだ。
ここをちゃんと切り分けなければいけない。

昔やった“やんちゃ”を大人になって反省することはよくある。これはそれと同じ。
当時の間違いを責めているのではなく、今から思えば良くなかったよね?、と言う話。

今回の発言の流れは、「当時慰安婦制度は必要だった → 現在の米軍も風俗を利用しろ」となるから、過去と現在が繋がり、橋下という政治家が今も管理売春を肯定し、米軍にも利用を薦めた、という風にとられる。

現在の人権意識にある米軍は、「売春を薦められるなんて、侮辱も甚だしい」となるに決まってる。

中韓を除き、諸外国は過去の慰安婦制度を問題にしてはいない。
慰安婦制度を今も肯定しているかのように発言する政治家を問題視しているのだ。

それは戦前の日本軍の行動すべてを肯定するかのようにも連想させる。

歴史の研究として、「慰安婦制度が当時の法や倫理観と照らして問題がない」というのはその通りだが、高い倫理観を求められる現代の政治家は、「慰安婦制度は反省すべき制度だった」と発言しなければいけない。

これは過去の戦争や占領にも通ずるものだ。

一番困るのは、憲法改正に際して自公と維新が協調する展開になるっているときに、橋下知事がこのような発言をしたことで、安倍政権に対しても同様の目が向けられかねない、という点だ。

日本にとって、慰安婦問題や過去の演奏に関わるも諸問題は、謝罪する必要性はないものの、振り返ってみて悪かったというスタンスをとって、静かにしているのが一番だ。

蒸し返すのは百害あって一利なし。

イギリスの政治家が「イギリスのインドでの支配のやり方は、当時としては普通だった」とか言ったりはしない。
まあ、インド人は誇りがあるので、イギリスの支配をいまさら批判もしないが。

中韓がうるさいので反論する必要があるなら、政治家が発言するのではなく学者にやらせるべきだ。
政治家は、倫理的発言には細心の注意を払わなくてはいけない。
オバマ大統領は女性の容姿を褒めただけで謝罪に追い込まれている。
 → オバマ大統領、「ずば抜けて美人」と呼んだ州司法長官に謝罪  ウォールストリートジャーナル

これと比べれば、橋下知事の発言が非難されない訳がないのだ。

橋下知事は今回の騒動を“国際感覚の欠如”と反省したそうだが、私から言わせれば“政治家としての感覚の欠如”である。
思っていることをなんでもあけすけに言えばいいってもんじゃない。
もうタレントでも一知事でもなく、国会に一定の議席を預かる党の代表なのだから。

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橋下の詭弁

2012年12月05日 11:55

橋下氏「選挙をばかにしている」 住民監査請求に反論 共同通信

 日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長は3日、公務に専念せず選挙活動を優先しているのは不当だとする市民グループの住民監査請求について「選挙や政治がいかにばかにされているかの象徴だ」とする反論をツイッターに投稿した。

 橋下氏は「ものすごい人件費と交通費をかけ、市は東京事務所を設け、市職員は足しげく霞が関に通う。しかし、要望が実現しないことが多すぎる」と指摘。「それを選挙を通じて政治で解決するのが今回の目的だ」と強調した。

以上引用終わり

論点ずらしも極まれり、だな。

市長が公務をないがしろにして、国政選挙の為に全国遊説しているのだから、このプロ市民さんの言う事は筋が通っている。

それを、
「選挙や政治がいかにばかにされているかの象徴だ」

こう返すんだから、意味が分からない。

選挙も重要、政治も重要、でも公務だって重要だろ。
お前は市長なんだから、公務が一番優先されるべきだ。
ただそれだけの事。

統治機構を変える大事な選挙で、それの前には公務なんて雑事だというなら、なぜ市長のまま国政に手を出したのかと。

なぜ、知事から国政に転身ではなく、わざわざ市長になって、そのまま国政選挙に首を突っ込んでいるのかと。

これじゃあどうみたって、お前が市政をバカにしているだろ。
残念な奴だ。

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お気楽な週刊金正日

2012年06月19日 22:50

経産省らの“脅し”に屈した“エセ改革派”ぶり露呈――橋下市長、再稼働容認「敗北宣言」 週刊金曜日

 橋下徹・大阪市長は六月一日、関西電力大飯原発の再稼働をめぐり、これまでの反対姿勢から事実上の容認に変わったことについて「負けたと思われても仕方ない」と敗北宣言をした。大飯原発の再稼働を妥当と判断した民主党政権に対して橋下市長は「政権を倒す」とまで言って反対してきたが、急に弱腰となって変節、口先やパフォーマンスだけの“エセ改革派”にすぎないことが露呈したのだ。

以下読む価値なし

以上引用終わり

はあ、エセ改革はねえ。

大阪市民の生活に責任を負っている市長なりに頑張っていたとは思うけどね。
少なくとも無責任に脱原発唱えているだけのマスコミより何百倍もマシ。

週刊金正日の論理でいっても

再稼働を推進した原子力村 > 再稼働を容認した政府 >>>>>>>>>>>>>> 橋下大阪市長、嘉田滋賀県知事ほか 

の順で責任があるんじゃないの?

それなのに橋下市長に対してここまでの糾弾をするのはおかしくないかい?
もっと責任のあるはずの原子力村や政府に対しては、ここまでの書き方はしていないのに。
しかも他の反対していた首長には触れてもいない。

どうみても原発をだしにした橋下叩きとしか思えないな。

万年エセサヨクは、橋下市長を独裁と批判するのに、脱原発の独裁は支持するのな。
まったくお気楽な稼業の事でw

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支那の毎日の教育論

2012年02月27日 13:48

信濃毎日新聞 コラム「斜面」 信濃毎日新聞

小学校の担任はかっぷくのいい女の先生で、よくたばこを買いに行かされた。中学の先生は何かにつけて生徒をたたき、力で押さえつけた。隠れて酒を飲んだ生徒を居酒屋に連れ出し、飲み方を教えてくれた東京の高校教師もいた
   ◆

大阪府が提出した教育基本条例案に照らすと、いま挙げた先生たちは真っ先に首かなと思う。けれど、子どもなりに先生たちの長所と短所を見つけ、人間くささを感じていた。同窓会では、素行不良だった者も優等生だった者も愉快げに教師との思い出を語る

   ◆

大阪の条例は厳しい。校長の評価で「不適格」となった教員を指導し、改善がみられなければ免職にするとしている。さらに、3年続けて定員割れとなった高校は再編整備の対象とするなど競争原理を教育の場に持ち込んでいる

   ◆

文部科学省と教育委員会を中心とする現在の教育制度に不満を抱く人は多い。いまのままでいいとは思わないが、教員を規則で縛ることで良くなるものではないだろう。格差の拡大、地域や家庭の教育力の低下といった幅広い問題に目を配らなければ、教育再生の道筋は見えてこない

   ◆

府知事の決める教育目標に従い、先生が評価を気にしながら生徒の尻をたたく。ピリピリした教育のしわ寄せを受けるのは子どもたちだ。先生たちが気持ちにゆとりを持って個性を発揮してくれるほうが、学びも豊かになるに違いない。

以上引用終わり

サヨクの人達は、自分の主張を通すため、いつもの主張と反対の意見も利用し出すから恐ろしい。

小学校の担任はかっぷくのいい女の先生で、よくたばこを買いに行かされた。中学の先生は何かにつけて生徒をたたき、力で押さえつけた。隠れて酒を飲んだ生徒を居酒屋に連れ出し、飲み方を教えてくれた東京の高校教師もいた

こんな教師、いつもだったらボロクソに言うくせに、橋下市長を攻撃するためだったら、良い教師に早変わりw
節操というものがない。

ピリピリした教育のしわ寄せを受けるのは子どもたちだ。

そしてお得意の子供を盾に使う攻撃。

例えばサービス業なら、上司に叱責されてピリピリしていても。それをお客様にぶつけたりはしない。
プロなら当然の事。
指導している子供に当たるような教師は、それだけで教師失格だろ。

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