しつこく『なでしこ』を批判するマスコミ

2012年08月09日 12:38

発信箱:よくあること=落合博(論説室) 毎日新聞

 業界の常識が世間の常識とずれていることは少なくない。世間に説明するのが難しい行動を取った人への批判を和らげ、事態を沈静化させる魔法の言葉がある。「よくあること」だ。言われた方は納得したような心地になり、議論は深まらない。

 ロンドン五輪のサッカー女子1次リーグの最終戦で、日本の監督は後半の途中から「引き分け狙いの試合」をしたことを記者会見で明かした。2位になった方が準々決勝の戦いが有利になるとの判断で、1位にならないために、わざと勝ちにいかなかったという。結果的に日本は決勝まで進み、監督のもくろみは当たった。

 昨年の女子ワールドカップ優勝が、それまで女子サッカーに興味も関心もなかった人たちをも巻き込んで社会現象になったのは、体の大きな外国人に対して、全力で、ひたむきに挑んでいく彼女たちの姿に多くの人たちが共感したためだろう。

 「がっかりした」「対戦相手への敬意はないのか」という声に対して、元選手や評論家らは「サッカーではよくあること」や「成熟したサッカーファンは駆け引きを含めて楽しんでいる」などと擁護した。

 知り合いのサッカージャーナリストがバドミントン女子の無気力試合にも触れて、「勝とうとしないのは『スポーツの基礎』を危うくする。この考えは正論だろう」とブログに書いたところ「スポーツをやったこともないやつが言っているだけではないか。何も分からんくせに批判なんかして、足引っ張るな」との書き込みがあった。

 業界の常識と世間の常識のどちらが正しいか一概には決められない。ただ、「よくあること」で済ませていてはせっかくの共感を失いかねないし、世間には説明が難しい「不都合な真実」に目をつむることは成熟でもなんでもない。

以上引用終わり

まだ言うか、大事な決勝戦を前にしても。

「勝とうとしないのは『スポーツの基礎』を危うくする。この考えは正論だろう」

勝ちか負けしかないスポーツならそうだろう。
しかし、サッカーは引き分けても勝ち点1なの。
得点が入りにくく、0-0も珍しくないスポーツなのだからそうなっている。

わざと負けるのは容易いが、引き分けるのは難しい。
それを一緒くたにするのは間違っていると何度行ったら…

世間には説明が難しい「不都合な真実」に目をつむることは成熟でもなんでもない。

サッカーは100年以上の歴史があるんだよ。
そして100カ国以上の国で行われ、愛好されているんだ。
その中でまさに“成熟”して、引き分けが存在し、引き分けに勝ち点がつくシステムになっている。
こんなのは「不都合な真実」でもなんでもない。

例えば、将棋の駒の動き方は決まっているが、将棋をよく知らない門外漢が「なんで桂馬はあんな動きなんだ、おかしい」とケチを付けるようなもの。

素人にもわかるようにというが、競技の面白さをわかるにはある程度の知識も必要なのだ。

ところで
日本の監督は
この表現はなんだ?

日本人が「日本の監督は」なんて表現するかね?
おかしいね~


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なでしこの引き分け狙いがフェアプレーじゃないとか

2012年08月01日 14:05

引き分け狙い…なでしこ、フェアプレー精神はどこへ
サッカージャーナリスト 大住良之 日本経済新聞



 しかし、ロンドン五輪での女子日本代表(なでしこジャパン)はまったく立場が違う。前年の女子ワールドカップを制した世界チャンピオンであり、カーディフには何千人もの日本人ファンがつめかけていた。

 日本でも眠い目をこすりながら数多くの少年少女が期待に胸をときめかせて見守っていたに違いない。

 そして、佐々木則夫監督の会見はすべて英語に訳され、世界に伝えられる。「2連敗のあと、世界チャンピオンに引き分けることができて、私は選手を誇りに思う」とコメントした対戦相手、南アフリカのムクホンザ監督や選手たちは、佐々木監督のコメントを聞いてどう感じただろうか。

 何より、なでしこジャパンと同義語ともいえた「フェアプレー」の精神はどこへ消え去ってしまったのか。そしてまた、相手チームに対する「リスペクト」は……。

 佐々木監督は、試合後の記者会見でこうはっきりと語ったのだ。

 「準々決勝の相手はどこでもいい。ただ、1位ならグラスゴーへの移動、2位ならここカーディフに残って試合ができる。コンディションを考え、後半の途中に引き分けを選んだ」

なでしこジャパンはこれまでの2試合から先発を7人代えてこの試合に臨んだ。

中略

 しかし、試合前に佐々木監督は選手たちに「状況次第では引き分け狙いにすることもありうる」と話したという。

 主力を休ませるためとは分かっていても、ようやく巡ってきた先発のチャンス、選手によっては初出場のチャンスに燃えていなかったはずがない。しかし、佐々木監督の言葉は燃えさかろうという瞬間に水をかけたようなものだった。

中略

 準々決勝は、日本の試合の5時間後にキックオフされた英国との試合で敗れたブラジルと、カーディフで対戦することになった。

 なでしこジャパンは最初の2試合をコベントリーで戦い、第3戦を戦うためにカーディフにやってきた。その移動で疲れ切り、「移動なし」を選んだのだという。

 しかし男子U―23代表は、第1戦グラスゴー、第2戦ニューカッスル、そして第3戦コベントリーと転戦し、準々決勝はマンチェスターかニューカッスルとなる。そのタフさと比較すると、何と“ひ弱”になってしまったのだろう。

 佐々木監督は批判を承知のうえで2位となることを選んだ。それは、何が何でも準々決勝を突破しなければならないという強い思いがあるからに違いない。

 準々決勝を突破できれば、メダルは目の前。悪くても前回と同じベスト4だ。

 しかしベスト8で止まれば、なでしこジャパンも佐々木監督も猛烈な逆風にさらされ、昨年来の女子サッカーブームがあっという間に冷え切ってしまう恐れがある。

中略

 だがひとつ懸念がある。佐々木監督の「引き分け狙い」の発言は、競技を運営する国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会で問題になるのではないか。前述したように、意図的に勝とうとしないことは、明らかにフェアプレーの精神に反している。

 少なくとも、この試合の日本のフェアプレーポイントは大幅に“減点”されたに違いない。悪くすれば、佐々木監督に何らかのペナルティーがあるかもしれない。

 そして私自身は、たとえ準々決勝で勝とうと、そしてたとえ金メダルを取ろうと、この南アフリカ戦でのなでしこジャパンの試合をずっと残念に思い続けるだろう。

 眠い目をこすりながらテレビの前で試合を見守った少年少女たちを含めた日本中の人々を落胆させた罪は、けっして小さくはない。

以上引用終わり

くだらないものを長々と引用してしまった。

フェアプレーが何たるか、よくわかっていないようだ。

サッカーであれなんであれ、競技会、大会に参加したときは、最高の結果を求めて戦うことが、まず第一のフェアプレー精神である。
優勝であれ、自己ベストであれ、そのために最善を尽くす選手に、人々は感動するのだ。

そして、その最高の結果を求めるあまり、ルールをないがしろにしてはいけない。これが第二の重要な点である。

なでしこの目標、それは金メダル以外にはあるまい。
その目標を達成するために、予選で2位の方がわずかでも可能性が高ければ、迷わず2位になるように最善を尽くすべきである。

引き分け狙いを、手を抜いたとでも思っているようだが、全力で引き分けを求めたのである。
その大変さがわからないのなら、スポーツは見ない方がいい。

南アフリカの選手は全力で勝ちに来ていた。
それを全力で受け止め、失点を防いだのだ。
相手に対して敬意が欠けているわけではない。

もし後先考えず、この試合で勝利し、1位通過して準々決勝で破れたら、誰か褒めてくれるのだろうか。
眠い目をこすりながらテレビの前で試合を見守った少年少女たちを含めた日本中の人々
が求めているのは、予選での勝利より、金メダルに輝くなでしこに決まっている。

もちろん、2位通過でも順々決勝で負ける可能性はあるが、それは意図的選択の結果である。
同じ結果なら最善と信じて選んだ結果敗れたほうが、納得できるというものだ。

選手や監督、スタッフがどのくらいの思いをかけて、このオリンピックに望んでいるか、おそらく想像の及ばぬくらいの決意と覚悟だろう。
日本中の期待を受ける重圧は如何ばかりだろうか。

それを外野が近視眼的にフェアプレーじゃないとか、語れるものではない。
日本中の最終的な期待に応えるべく、ルールの中で最善を尽くしているだ。
これ以上のフェアプレーを私は知らない。


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