感情論では国籍は語れない

2008年11月18日 00:17

以下TBS NEWSより引用

強制退去迫る比少女、支援の輪広がる

 残されたのはあと10日。今月27日までに強制退去を迫られている13歳のフィリピン人少女が、生まれ育った日本に残りたいと訴えている問題です。街頭で署名活動を行う少女に同級生や地域の人たちが大勢駆けつけるなど、支援の輪が広がっています。

 雨の中、駅前を行き交う人たちに署名を訴えるのは、埼玉県の公立中学校に通う、フィリピン国籍のカルデロン・のり子さん、13歳。

 日本で生まれ育ったのり子さんですが、2年前、両親の不法滞在が発覚。今月27日までに、日本から出国するよう、命じられています。

 「もう、日本にいられなくなっちゃう」(のり子さん)

 友達のいる日本にいたい、言葉も文化もわからないフィリピンに送らないでほしい。そう訴えるのり子さんの姿に、中学校の先輩や同級生ら10人あまりが駆けつけました。

 「大切な仲間なので。誰かが行動を起こさないと、やっぱり変わっていかない」(中学3年の先輩)

 時には、こんな厳しい質問を受ける場面も・・・

 「ビザがないと、どうなのかな?」(署名のビラを見る女性)
 「日本で生まれて日本で育ってきたので、(フィリピンは)母国であっても、やっぱり日本がいい」(のり子さんの同級生)

 のり子さんの父親が働いている解体工事の会社の仲間。一家が住んでいるアパートの大家さん。そして、こんな人たちも・・・

 「『おはようございます』と言うと、必ず『おはようございます』と返ってきた。素直な子でね」(交通ボランティアの男性)

 「本当にいい子なので、法律だけで強制退去なんて、しちゃいけないと思います」(のり子さんの通う学習塾の先生)

 一家を直接には知らない人たちからも、暖かい声をかけられました。

 「みんなずっと一緒に仲良く遊んでいた友達だから、このまま一緒に卒業させてあげたい」(女性)

 「日本で育ったから、向こう(フィリピン)に帰ったら友達いないじゃないですか」(男子生徒)

 集まった署名は、日曜日だけで600人分以上。

 「みんな大変だったけれど、応援してくれてうれしかったです」(のり子さん)

 一家は、署名や嘆願書を今週20日(木)、法務大臣に提出するとしています。(17日15:59)

以上引用終わり

もしこれが汚いおっさんだったらこんな支援の輪も、メディアに取り上げられることもなかったのだろう。
だから我々は感情に振り回されずに判断しなければならない。

日本は国籍の考え方を血統で判断している。
つまり、両親のうち少なくともどちらかが日本人であることが、子が日本国籍を取得するための必要条件だ。
カルデロン・のり子さんの場合、引用記事を読むと両親とも不法滞在ということのなので、どちらも人種として日本人でもなく、国籍も日本ではない。
となると、よほどの特別な事情がない限り(難病で日本でしか治療できない・本国が政情不安で帰国できないなど)日本に在留することはできない。

これが現在の日本の法律から出る結論だ。

翻ってアメリカなどの場合、アメリカで出生すればアメリカ国籍を取得できる。
日本がそのように考え方を変えた場合、カルデロン・のり子さんは日本国籍を取得でき、引き続き日本に日本人として住むことができる。
もちろん、彼女が日本国籍を望めばだが。

現在の日本社会の同質性を保ち続けようとするなら、血統主義を変えるべきではないし、人口減社会に向け国力を維持するためには移民が必要というなら、国籍の取得を容易にする方向へ舵を切るべきだろう。

どちらを選択するかだ。

ただ、私は移民という選択をしたほとんどの国が、異文化の流入により、国家として国民をまとめる求心力を失い社会不安を招いてきているのを見るにつけ、移民による国力の維持向上というお題目は成り立たないと考えている。
であるなら移民を受け入れる理由は何だ?

折しも国籍法が改正されようとしているこの時期にこの話題をタイミングよくTBSが出してくるあたり、妙なきなくささを感じるのは私だけではあるまい。

日本国籍を取得しようとする人、日本に滞在し続けようとする人が、カルデロン・のり子さんのような善良で罪のない少女だけではないことを、我々は忘れてはならない。

関連記事
移民受け入れと国のかたち

人気ブログランキング参加中!人気ブログランキングバナー小

FC2ブログランキング参加中!FC2ブログランキングバナー



スポンサーサイト





最近の記事