日本人の使命を思い出させてくれたブータン国王

2011年11月19日 20:41

去る2011年11月17日、ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王が国会で演説した。

涙が出るほど素晴らしい演説だった。
全文はこちらにあるので、読んでいない人はぜひ読んでみてほしい。

「国民総"幸福"量」を重んじるブータン国王が国会で演説 全文 ニコニコニュース

その中でいくつか紹介したいところがあるので、誠に失礼ながら抜粋させていただく。

ブータン国民は常に日本に強い愛着の心を持ち、何十年ものあいだ偉大な日本の成功を心情的に分かちあってまいりました。
3月の壊滅的な地震と津波のあと、ブータンの至るところで大勢のブータン人が寺院や僧院を訪れ、日本国民になぐさめと支えを与えようと、供養のための灯明を捧げつつ、ささやかながらも心のこもった勤めを行うのを目にし、私は深く心を動かされました。


ありがたくて言葉もない。
今日まで知らなかった不明を恥じるほかない。

いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。
しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。
私はそう確信しています。


私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。
すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り出た数々の国々に希望を与えてきました。
日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。

 このグローバル化した世界において、日本は技術と革新の力、勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリーダーにふさわしいのです。
世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民。
知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると認識してまいりました。
これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。
それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の対応にも示されています。

 皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。
他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。
文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。
すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。
このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。
それは数年数十年で失われることはありません。
そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう。
この力を通じて日本はあらゆる逆境から繰り返し立ち直り、世界で最も成功した国のひとつとして地位を築いてきました。
さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と自国の成功を常に分かち合ってきたということです。


もったいないほどの日本への賛辞。
それは社交辞令やブータンが親日国であることを差し引いても、日本という国が各国、特にアジア各国にこのように仰ぎ見られていることの証左である。

これはかつて紹介したスリランカのJ.R.ジャヤワルダナ元首相がサンフランシスコ講和会議で演説した内容と軌を一にしている。
→ 日本に光を与えてくれた、一人のスリランカ人 2011年02月28日

日本は世界を主導する国家の一つとして、堂々と振る舞い、特にアジア各国の範とならなければならない。
それだけの影響力がある国家なのだから。

今回日本がTPPに参加すると表明した後の、世界へのインパクトはすごかった。
カナダ、メキシコが参加を表明し、台湾、フィリピン、パプアニューギニア、コロンビアが参加を検討、中国までも動揺させた。
それだけ日本の判断を世界各国が注視していたのである。

日本人は自虐的な見方を改め、もっと自信を持つべきだ。
そうなるように日本を変えようと思ったのがこのブログの目的の一つでもあり、多くの保守と呼ばれる人たちが企図してきたことだと思う。

なのに、多くの保守層がTPPに反対し、反米左翼と一緒になって、日本がアメリカにいいようにされると言い放っていたのは非常に残念だった。

これまでの日米通商交渉だって、日本がやられっぱなしだったわけではない。
もしやられっぱなしであったなら、日本がここまで経済発展しているわけはない。

やられることだけを心配するのが自虐史観の裏返しだと、なぜ気づかないのだろうか?
本当に不思議でならない。

さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と自国の成功を常に分かち合ってきたということです。

国王も仰っているように、日本は世界の繁栄を主導してきたのだし、これからもそうする責任がある。
それは誇るべき日本人の使命なのだ。
それを重荷だと言って逃げ出すような日本であってはならない。

思い出させてくれてありがとうございます、ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王陛下。
ブータン王国に幸あれ。

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倭人発言を嗤う

2011年08月21日 14:43

韓国の国会議員が国会で、『倭人』と発言したそうだ。

17日に国会知識経済委員会が開いた「大企業の社会的責任強化に対する公庁会」で、チョ議員から「私は日本が好きではないので『倭人』と呼ぶ」との発言が出たため、キム・ヨンファン委員長が慌てて引き留める場面があったという。

 キム委員長は「独島問題を含め、感情は理解できるが、ここは大韓民国の国会の場」とし、チョ議員の発言が不適切だったと指摘。「速記録には『日本人の慶尚道表現』と訂正してもかまわないか」と提案した。

韓国国会議員が日本人を「倭人」と発言、ネットでは「痛快」が多数 Yahooニュース(サーチナ)

痛くも痒くもない。
むしろ、委員長の「方言ってことで」に笑わせてもらったよ。

韓国のネットでも「痛快だ」と答えた人が多数だったそうだが、本当にこいつらはバカである。

『倭人』という言葉は、韓国では日本人への蔑称らしいが、日本人は何とも感じない。
それは当たり前である。
なぜなら「ワ」は日本人自身が、自分の国をそう呼んでいたのだから。

『倭』という言葉は、中国の史書に最初に出てくる。
「魏志倭人伝」などは有名だ。
古代中国の王朝はなぜ日本を『倭』(ワ)と呼んだか?
それは、

中国人「あなたたちはどこの人ですか?」
 ↓
日本人「私たちは“ワ“の国の人間です」

というような会話があったからに違いない。
決して中国人がつけたわけではないのだ。

古代中国の周辺に存在した異民族も、その名前は自称から来ていることがわかっている。
例えば、中国北方騎馬民族で、漢人を悩ました「匈奴」や「突厥」という名も、自らをそう呼んでいたことから来ている。
その音に対して、中国で勝手に「匈奴」と書いたり、史書によって「凶奴」「恭奴」と、当て字をしていた。

すなわちその時の漢人の都合で、「凶」や「恭」という正反対の字を当てられることがあったわけである。

『倭』という漢字には、蔑視の意味が含まれていたのかもしれない。
今となってははっきりしないが、日本人が捨てていることからもその可能性が高い。

「ワ」→「倭」→「和」→「大和」→「日本」 と日本の国名は変遷している。
国名の中に「ワ」はなくなったが、今でも「和歌」「和風」とかの「和」は、「日本」という意味を持ち、使い続けていることからも、「ワ」「和」に日本人自身は悪い印象を持っていないことがわかる。

だから、日本人を「倭人」といったところで、日本人がピンとこないわけだ。
日本人自体が「ワ」を嫌っていないどころか、文字通り「和」を大切にしてきているのだから。

ましてや、漢字を捨て、ハングルとか言う記号で読み、書き、話している朝鮮人に、『倭』の表意はわかりはしない。

倭人大いに結構、いくらでも呼ぶがいい。
ところでなんで、「朝鮮人」は蔑称扱いなの?


「朝鮮」も自らが使っていた、由緒ある言葉なのにね。


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