津波に飲まれる前の最後のメール

2012年02月07日 13:24

南三陸職員の遺体発見 遠藤未希さんの親友 母親「亜梨沙お帰り」 産経新聞

 宮城県南三陸町の防災対策庁舎で津波に流され行方不明になっていた同町職員、三浦亜梨沙さん=当時(24)の遺体が1月に町内のがれき置き場で見つかっていたことが6日、分かった。DNA型鑑定を終え、今月に入り無言の帰宅をした。

 亜梨沙さんは、防災無線で町民に避難を呼び掛け続けて亡くなった同町職員、遠藤未希さん=当時(24)と高校の同級生。剣道を通じて小学生時代からの知り合いで、役場でも仲の良い親友同士だった。

 警察庁のまとめでは、大震災犠牲者の遺体発見は今年に入って2人だけ。母、悦子さん(54)は「もう遺体は戻ってこないと思っていた。『お帰り、遅くなってごめんね』と迎えてあげました」と涙を浮かべた。

以上引用終わり

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

三浦亜梨沙さんのご遺体は、偶然発見されたのかもしれないが、今年に入ってからも、遺体の捜索は続けられている。

→ 東日本大震災、遺族の心情を思いやる捜索者たち AFP

【1月31日 AFP】東日本大震災の被災地沖では鉛色の冬空の下、今日も海上保安庁の巡視艇が行方不明者の捜索を続けている。


大震災犠牲者の遺体発見は今年に入って2人だけ。

まだ震災は終わってはいないのだ。

24才の若さで命を落とした、三浦亜梨沙さん、さぞかし怖かったことだろう。
彼女がいた、南三陸町の防災対策庁舎は、見るも無残なかたちに変わり果ててしまった。


防災庁舎

彼女も津波がきた時、この建物の屋上に逃げていたに違いない。

防災庁舎加工

彼女が打った最後のメール。
いつ打たれたものかわからないが、職務のために死を覚悟した一文がある。


最後のメール

死を前にして、「助けて」ではなく、親不孝を「ごめん」と謝るその意識。
まさに日本人の意識だ。
彼女にかわって、これを受け継いでいきたい。


人気ブログランキングへ 
人気ブログランキングへ 読んで得るものがあったという方はクリックを! 
FC2 Blog Rankingへ 

[津波に飲まれる前の最後のメール]の続きを読む
スポンサーサイト



ボランティアで儲けるフジテレビ

2011年08月11日 20:50

被災地ボランティアのつもりが 「27時間テレビ」設営作業の怪 週刊朝日より抜粋

 問題の番組は7月23、24両日に放送された「27時間テレビ」で、明石家さんまや今田耕司ら多くの芸能人が宮城県南三陸町を訪れ、歌やコントの「復興スマイルライブ」を生中継した。ところが、この特設会場に多くの一般ボランティアが動員されていたのだ。

 7月23日午前7時、ある旅行会社が参加費3500円で募った個人ボランティアを乗せたバスがJR仙台駅を出発した。42人の定員いっぱいで、地元ボランティアセンターからの指示を受けて南三陸町の志津川中学校へ直行。そこで待ち受けていた「ボランティア作業」が、27時間テレビの会場設営だった。

中略

 この日帰りツアーには、関西や九州から駆けつけた人もいた。作業に取り組む間、何度か声が上がった。

「遠くから時間をかけて来たのに、なんでテレビ局の仕事を手伝うんだろうね」

「これってフジテレビへのボランティアじゃない?」


 42人も動員したおかげで午前10時からの作業は正味2時間ほどで終了し、それ以外はずっと「休憩」。午後4時までの予定だった「ボランティア」は3時で打ち切られて帰路へ……。


 旅行会社の担当者は、

「何度かボランティアバスを企画してきて、これまでは民家の泥かきなど普通の作業を紹介されてきました。今回に限って、『お祭りの手伝い』と言われて引き受けましたが、不満を感じられたお客様もいて、申し訳なく思っています」

 と語る。ボランティアセンターの担当者はこう言う。

「フジテレビからは『27時間テレビ』と同じ場所で『復興市』を開くのに人手がほしいと依頼がありましたので、『復興市』に要するテントなどの設営に限って人を割り振りました」

 翌24日に「復興スマイルライブ」を見た役場職員は、

「約3千人の観客が集まって、ライブが始まる前は無名の芸人さんが前座でショートコントをしたり、本番の盛り上げ方を指導したりしてましたね。ボランティアが設置したテントではタコのから揚げやカキ氷などが振る舞われてました」

 と振り返る。この日もボランティアに訪れていた関西の高校生らが、駐車場での誘導や入場の受付などに動員されていたという。

 フジテレビに質問すると、

「『復興スマイルライブ』はフジテレビの『27時間テレビ』を契機としたものですが、南三陸町に企画趣旨をご理解、賛同いただいた、町の復興を目的としたイベントであると認識しております」

 との回答だった。

 娯楽を届けるのも立派な仕事だが、それが果たして民家の泥かきや片付けを差し置いてまで敢行すべき「ボランティア」だろうか。 (本誌取材班)

以上引用終わり

南三陸の人々を楽しませるためにライブを行うこと、これはいい。
南三陸町も賛同している。

ここで問題になるのは、会場設営などにボランティアを使っておきながら、この27時間テレビで、フジテレビが収益を上げているということだ。

そして、出演した芸能人もギャラを貰っているであろうことだ。

番組HPにも、どこにもチャリティとは謳われてはいない。
→ http://www.fujitv.co.jp/27h/index.html

このボランティアがどこの依頼で集められたのか、この記事でははっきりしないが、会場設営の際、ボランティアが手伝っているわけだから、フジテレビは少なくともそういう状況は認識していたはずだ。

ボランティアを使うなら、収益は寄付、タレントはノーギャラでなければダメだ!
しかも3,500円払ってきたボランティなのだ。

これに参加した方もこう言っている。

24日(日)は、志津川中学校のグラウンドで開催されたフジテレビ系列の「27時間テレビ」のイベントの手伝い。前回6月に来た時、支援物資の仕分け作業を割り振られ、何とも不毛な仕事だと思ったものでした。しかし、それよりもっと不毛な仕事はあったのです。27時間テレビのイベント会場では、お菓子、焼きそば、アイス、飲み物が参加者に無料で配られました。参加者は各避難所住まいの方々に限られていたようです。


このイベントは被災者を慰めるための催しだとボランティアセンターの長期ボランティアの方に言われましたが、現場では特にすることはなく、日陰で待機している時間の方が長かったですし、フジテレビ社員ではないADの方々が大勢いて、ボランティアの出番はそれほどなかったのです。夕方頃からは何かしらし続けることができましたが、それでもADの方々の補助という立場は変わりませんでした。通常ボランティア活動の現場にはボランティアリーダーがいて、休憩、食事などの指示を出してくれるのですが、このイベント会場にはボランティアリーダーはいませんでした。イベント会場には午後9時半までいなければなりませんでした。

http://anyaqiu.blogspot.com/

その不毛な作業を土台に稼いだフジテレビと出演タレントは、即刻儲けを寄付するのがせめてもの贖罪である。

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ フジ終わってるな、と思われた方はクリックを!
FC2 Blog Rankingへ
[ボランティアで儲けるフジテレビ]の続きを読む


最近の記事