被災地に響いたトランペットの音色

2011年05月26日 12:00

震災から1ヶ月たった4月11日、ガレキで覆われた陸前高田の町で、トランペットを吹く少女がいた。
佐々木瑠璃さんは「私は元気。心配しないで」との思いをのせて、吹き続けた。
曲はZARDの「負けないで」。失った母、祖父母への鎮魂のメロディだ。

吹き終わりじっと立ち尽くす、佐々木瑠璃さん。
立ち尽くす少女

「私はホルンを吹いていたのよ」。瑠璃さんが9歳で小学校のバンドに入ってトランペットを始めると、母、宜子さんはうれしそうだった。今も使う楽器はその時、祖母の隆子さんが「ずっと続けてね」と買ってくれたものだ

「母さん用意してくれた舞台…」負けないで、東京で吹く 朝日新聞

この光景を朝日新聞で見た東京フィルハーモニー交響楽団のトランペット奏者安藤友樹さんらが、被災地支援のチャリティーコンサート「故郷(ふるさと)」に、瑠璃さんを招いた。

コンサートに参加するのは、被災地出身者を中心としたプロばかり。最初、瑠璃さんは戸惑った。「私で大丈夫かな」。でも、数日考えて心を決めた。「津波の怖さ、被災者の悲しみが一人でも多くの方に伝わるのなら」と。


5月20日、少女は東京オペラシティの舞台に立った。


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「負けないで」の後に「威風堂々」、そしてアンコールの「故郷」を吹いた。

瑠璃さんは言う。

「亡くなった幼なじみがいる。両親を失い、転校した友人がいる。それに比べれば、私なんて……。この体験を語り継ぐ責任があるような気がするんです」


この音色が多くの人を癒し、慰めることを祈ってやまない。

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