キャロライン・ケネディとひな人形

2015年02月07日 16:33

1961年1月20日、アメリカ全土が熱狂した。
ジョン・F・ケネディが史上最年少44歳の若さで、第35代アメリカ大統領に就任したからである。


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その姿を海の向こうで見つめる一人の日本人がいた。
北海道北見市在住の松本艶子さんだ。

当時43歳の松本さんは、同年代で大統領に就任したケネディ大統領に感銘を受け、手紙を書いた。
すると、まさか返ってくるとは思わなかった手紙が、松本さんに返ってきた。

驚いた松本さんは、近所の医師に訳してもらい大統領からの返信を読んだのだった。

感動した松本さんは、近所の百貨店でひな人形を買い、再度大統領に贈った。
そのひな人形は、ケネディ大統領の長女、キャロラインちゃんの良い遊び相手となったのだった。


20150207ひな人形
松本さんが贈ったひな人形

1963年にケネディ大統領がダラスで暗殺され、父親を失ったキャロラインちゃんは、その後もこのひな人形を大事にし、日本への興味を持った。

新婚旅行でも京都奈良を訪問し、運命が導くかのように、2013年駐日アメリカ大使として、日本の地を踏んだのだった。


20140207新任式

キャロライン・ケネディ大使は、松本さんから贈られたひな人形を、大使公邸まで持参し、桃の節句を前に今も飾っている。
そして今回の北海道訪問した際に、ケネディ大使は呼びかけた。
「マツモトさんを見つけ出して」と。

松本艶子さんは92歳の今もご健在で、北見市の老人ホームで暮らしていた。
ケネディ大使が探しているとの報を受けた松本さんは、

「(大使に)ぜひ会いたい。ただただありがたい」と感激。「(大使に会って)最初に出るのは涙でしょうね」と、こぼれる涙をぬぐった。
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毎日新聞

在日米大使館のマリー・シェーファー報道官は「これから松本さんと連絡を取る予定」とコメントしたということ。
ケネディ大使と松本艶子さんの、半世紀の時を超えた感動の対面の時は、まもなくだろう。

故ケネディ大統領とひな人形も、祝福してくれるに違いない。


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